初のチャンピオンシップ!三遠に敗れ、新たな歴史を作ったシーズン終える
バスケットボールBリーグ1部(B1)4シーズン目にして悲願のチャンピオンシップ(CS)出場を果たした群馬クレインサンダーズ。しかし、5月10、11日に三遠ネオフェニックスに連敗し敗退した。今季は終わったものの、盛り上がりを見せる地域のバスケ熱にあって新たな景色を見せてくれた歴史的なシーズンだったことは間違いない。
(文・松本純明 写真提供・群馬クレインサンダーズ)
惜しくも敗退したが、選手らには誇りを

サンダーズは5月4日、アウェーで秋田と対戦し61-62で今季のレギュラーシーズン全日程を終えた。通算成績は39勝21敗で東地区3位となったが、各地区3位以下でCS出場2枠を争うワイルドカードで1位が確定。静岡・浜松アリーナで中地区優勝で全体勝率2位の三遠と2戦先勝方式で対戦した。
10日は前半を46-48で折り返したが、第3クオーターはシュートの成功率が上がらず、59-68と点差を広げられた。第4クオーターは追い上げを見せ残り1分で1点差まで迫る場面もあったが、80-83とあと一歩及ばなかった。11日は第2クオーターでシュートやフリースローの精度に欠け、なかなか得点が決まらず10得点にとどまり、前半を32-50で終えた。後半に入り第3クオーターでPG/SG藤井祐眞の3点シュートやSFトレイ・ジョーンズのシュートなどで15-0のランをつくり点差を縮めると第4クオーターではSG細川一輝の3点シュートなどで反撃したが、追い付けず、84-93で敗れ初のCSはここで敗退した。試合後、カイル・ミリングヘッドコーチ(HC)は「自分たちの本来やるべきところ、戦う姿勢というのはしっかり見せられたと思っている。結果としては、こういった形で終わってしまったが、自分たちのやるべきことをやることができたのはよかったと思っている」と振り返り、「選手同士の関係性だったり、チームの一つになる感じはかけがえのないもの。それは自分たちが掴み取ったものだと思うので選手らには自分たちがやってきたことを誇りに思ってほしいと話した」と続けた
CS出場前に「群馬一丸(グンマイチガン)!」、オプアリではパブリックビューイングも


CSに臨む直前、サンダーズはホームのオープンハウスアリーナ太田(オプアリ)で会見を開いた。会見にはCS出場経験が豊富な藤井祐眞とコー・フリッピンの2選手が意気込みを語った。昨季、広島をワイルドカードから優勝へ導いたミリングHCは「チームとしては初の経験になるが自分たちは自分たちのやることをやってチームが一つになって自信を持ってプレーするだけ。まずは目の前の試合に勝つことが1番の目標」と話し、「群馬一丸(グンマイチガン)!」と締めくくった。三遠戦当日にはアウェーにも関わらず会場には連日、多くのファンが駆けつけ、オプアリではパブリックビューイングも開催されてエールを送る地域の人らで熱気に満ちた。今シーズンはB1最多勝率を上げ、初のCS出場とこれからの群馬のバスケットボールの基盤になるような新たな歴史を作ったことに間違いはない。
GUNMA CRANE THUNDERS News
群馬クレーンサンダースニュースでは月に1回桐生タイムスの記者による取材記事を掲載しています。
チームの情報やニュースなどお見逃しなく!