昨シーズン、悲願のチャンピオンシップ(CS)初出場を果たした男子バスケB1・群馬クレインサンダーズが10月からの新シーズンへ向け始動した。2年目の指揮をとるカイル・ミリングヘッドコーチ(HC)の目標はずばり「CS優勝」だ。(文・写真 松本純明)
新加入選手らも合流しチームを形成

サンダーズは昨季 、「ディフェンス」「リバウンド」「3P(ポイント)」を重点課題にチームを補強し、広島をチャンピオンに導いたミリングHCを招聘しチームを立て直し、B1昇格4年目にして初のCS出場を果たした。10月から始まる新シーズンに向け、チームはこれまでの強化方針を重要な柱としながら、さらなる高みを目指して進化を図る。就任2年目となるミリングHCは「チームは良くなるために日々、変化している。CS優勝という高い目標に向かって進んでいきたい」と意気込みを語った。選手は辻直人、藤井祐眞 、細川一樹のサンダーズが誇る3Pシューターは残留、大黒柱のトレイ・ジョーンズやコー・フリッピンも健在だ。新加入選手は5人でチームに合流し精力的に汗を流している。広島でミリングHCと優勝を経験したケリー・ブラックシアー・ジュニアはセンター兼PF(パワーフォワード)で得点源に期待がかかる。「広島で一緒にCSを目指したスタッフも多く、いい環境。自分に求められているのはコート上でのリーダーシップだと思うので、チームをまとめる力になりたい」と決意を語った。新体制発表会で今年のスローガンを「PLAY CRAZY すべてを熱狂に変える」

秋田との新チーム初戦は惜敗
チームは30日にオープンハウスアリーナ太田で秋田とのプレシーズンマッチに臨んだ。結果は81-87と敗戦、前半は秋田ペースだったが後半は追い上げたものの追いつかなかった。同日に行われた新体制発表会では新スローガン「PLAY CRAZY すべてを熱狂に変える」が発表された。
試合中の来場者救護を想定した訓練を実施


クラブは新シーズン開幕を前にオープンハウスアリーナ太田で試合開催中の来場者救護を想定した訓練を実施、会場運営に携わるスタッフが参加し実践的な救護法を学んだ。
当日はパートナー契約を結ぶ民間救急事業を展開するスター交通株式会社の救急救命士などが講師となり、安全安心な興行を目指す訓練が行われた。AED(自動対外式除細動器)を使った心肺蘇生法の講習のほか、実技シミュレーションとして客席からの来場者の搬送方法や試合中を想定し部屋の照明を暗転、大音量の音楽を流した中でのAED操作など、具体的なシチュエーションでの救護法体験も行われた。ほか、熱中症・過換気症状・転倒負傷などの傷病者の観察に関わるレクチャーも。クラブの阿久澤毅社長は「具体的により踏み込んだ訓練ができたと思う。これを機会に安心安全な会場運営をこれからも心がけていきたい」と話していた。
GUNMA CRANE THUNDERS News
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