東地区2位浮上!成るか悲願のチャンピオンシップ出場
バスケットボールBリーグ1部(B1)での4シーズン目を戦う群馬クレインサンダーズの快進撃が続いている。4月6日の茨城ロボッツ戦でクラブ史上最多のB1 33勝をマーク、千葉ジェッツを抜き東地区2位浮上した。残り11試合、悲願のチャンピオンシップ(CS)出場成るか注目だ。 (文・松本純明 写真提供・群馬クレインサンダーズ)
チームをけん引するトレイ・ジョーンズの存在感

今季、サンダーズは広島をチャンピオンに導いた指揮官、カイル・ミリングヘッドコーチ(HC)や川崎で2021-22シーズンのMVPに輝いた藤井祐眞(PG/SG)、現役ドイツ代表でパリオリンピックでも活躍したヨハネス・ティーマン(PF)、三遠から加入、日本代表にも選出された細川一輝(SG)など、積極的な補強で悲願達成へ向け突き進んできた。今季のサンダーズを語る上で欠かせないのがディフェンス力の進化だ。これは明らかに昨季、広島をチャンピオンに導いたミリングHCの意図が浸透しているのを感じさせる。また、チームの課題だった3点シュートの精度も飛躍的に上昇し補強の意図もズバリ的中。キャプテンの辻直人(PG)を含めた藤井、細川の3ポイントシューター3人が躍動し勝利へと結びつけている。
そんなチームにありながらもやはり存在感を放っているのはサンダーズをB1昇格へと結びつけたマイケル・パーカー(PF)とトレイ・ジョーンズ(SF)だ。ジョーンズは今シーズンもチームのスコアリーダーに君臨。華麗なプレイでファンを魅了し、数多くの試合でチームを勝利へと導いている。ジョーンズのアシストからのパーカーは今でもサンダーズ鉄板の得点パターンだ。
4月6日の茨城戦では第1クオーターからリードを奪い、茨城を寄せ付けなかった。序盤からジョーンズと藤井が攻撃をけん引した。ジョーンズは前日の試合までケガで離脱していたが復帰2戦目でチーム最多の21得点と気を吐き78-60の勝利に貢献、会場は大歓声に包まれた。試合後、ジョーンズは「CSに対してということをあまり自分たちは考えていなくて、いつもコーチが言う通り、1試合1試合が大事だと思っているので、本当に試合ごとに集中してしっかり戦っていきたい。まずは今日勝ててよかった」と淡々と語った。
残り11試合過密で厳しい戦い

東地区2位に浮上(4月6日現在)したサンダーズにあって、5月4日までの11試合、過密で厳しい戦いは続く。各地区1位の三遠ネオフェニックス、宇都宮ブレックスとの試合も残されている。ミリングHCは茨城戦後、「このタフなスケジュールを戦い抜くには、全員がいつでも試合に入れる状態でないといけないので、ベンチのメンバーもスタートのメンバーと同じようにできるということが、この先のタフなスケジュールを戦い抜くのに必要なことなので、そこをしっかりやってくれたのが良かったです」と振り返った。
GUNMA CRANE THUNDERS News
群馬クレーンサンダースニュースでは月に1回桐生タイムスの記者による取材記事を掲載しています。
チームの情報やニュースなどお見逃しなく!