足利市の新しいごみ処理施設「新クリーンセンター」の起工式が2月17日、同市野田町の建設地で関係者が出席して行われた。新センターエネルギー回収型廃棄物処理施設、マテリアルリサイクル推進施設、余熱体験・管理・環境啓発施設で構成され2028年4月からの稼働を予定している。
新センターは同建設地に隣接する南部クリーンセンターが建築後40年以上が経過し、老朽化が深刻な状況を受け、計画された。処理施設は、76㌧を処理する炉が2基設置され1日当たり最大152㌧の可燃ごみが処理できる。リサイクル推進施設は燃やせないごみ、缶やペットボトルなどの処理に加え、これまで燃えるごみとしてきたプラスチック類を資源化する。余熱体験などの施設では温水プール、トレーニング室などを併設した入浴施設が整備される。
同施設建設では設計・建設・運営を民間に委託するDBO方式を採用。建設費は約278億円で、20年間の運営費を含めた総事業費は約500億円になるという。
起工式で早川尚秀市長は「新センターでは焼却熱を利用した発電やこれまで焼却処理していたプラスチックの資源化といった新たな取り組みを行い、カーボンニュートラルの実現に向け、全力で取り組んでいく」とあいさつした。
