足利市山川町の山川長林寺(矢島道彦住職)で5年に1度の道了尊大祭が5月18日に行われ、同寺の檀家や近隣住民など多くの市民が来場。用意されたイベントなどを楽しんだ。
同寺は1499年、現在のつくば市で東林寺として開創。1590年ごろ現在地へ移転してきた。小田原の最乗寺との古くからの縁で本堂近くにある東大平山の山腹に道了尊が祀られている。山や池などがある寺域全体が山川長林寺公園として開放され、定期的に「寺CAFE」などのイベントなどを開いている。大祭は同祭執行委員会(菊地栄太郎委員長)、道了尊奉賛会(湯澤一郎会長)と同寺で行っているものだ。
当日は矢島住職や同祭関係役員が急な階段の先にある道了堂に入り祈祷。大祭は「伝統の祭りで国際協力」のスローガンを掲げ、シャンティ国際ボランティア会など内外のNGO活動を支援しており、アジア少数民族の手工芸の展示即売、フリーマーケット、ワークショップなどが行われた。
また、本堂では道了尊に関する歴史資料を紹介する寺宝展、戦後80年にちなんだ学童疎開資料の展示が行われた。境内では特設ステージでのコンサート、各種飲食の販売などが行われたほか、抽選会などもあり来場者は自然に恵まれた寺域でゆったりと楽しんでいた。

