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憧れの里山「名草」で、楽しく地域活性化

2024 3/01
特集
2024年2月22日2024年3月1日

足利市から地域の魅力を発信する、そんな活動を続けている方々に話を伺った。
活動の内容や、地域との関わりから見えてくるものとは!

足利市 集落支援員/名草craft 代表
後藤 芳枝 さん

Profile
群馬県邑楽郡板倉町出身。高校卒業後都内の服飾の専門学校に進学。東京で25年間様々な職種を経験。2019年4月足利市地域おこし協力隊(3年間活動)としてJターン。2020年『名草craft』主宰。2022年より足利市の集落支援員として勤務。

足利市に移住したきっかけは。

 元々東京で、移住を考えて北関東で物件を探していたのですが、気に入った物件が見つからずにいました。偶然「足カフェ」という足利市の交流イベントが都内であり、そこで「地域おこし協力隊」を知り移住するきっかけになりました。

地域おこし協力隊はどのようなものか知っていましたか?

 自分の得意なことを武器に地域の人たちと共に地域を盛り上げていく活動をするイメージを持っていましたが、若い人がつく職業だと思っていたので、自分とは無縁だと思っていました。足利市の募集要項が私でも応募できる年齢だったのが驚きでした。
 田舎に越してやってみたい事と思うことはいくつかあったのですが、その地域で求められていることを生業にできたらと考えると、一つに絞ることができずにいました。市の担当者が「それならまず地域を知ることから始めればいいのでは?」とアドバイスしてくれたことが決め手となり、家は決まってなかったのですが、仕事ありきで足利に移住することを決めました。

足利市を選んだ理由は

 実家からも近く「文化や歴史のまち」という、いいイメージ。そして参加した足カフェで、足利で行われているイベントや関わっている人の話を聞き、面白ろそうなまちだなと興味が湧きました。足利には山や田畑など自然が傍にあるので、東京では買うのが当たり前だったしめ縄飾りやリースなどを自分で作ることができる環境というのも魅力的でした。私にとって田舎は宝の山ですね。色々な事にチャレンジしやすいですし便利さと引き換えにしても暮らしやすいところだと思います。とはいえ東京からのアクセスがいいのもポイントでした(笑)

名草craftとは

 足利の里山、名草で地域資源である自然素材をつかい地域と暮らしを豊かにする活動をしています。自ら育てているものは麦、米、ハーブ類。藁やハーブをつかったワークショップを開催しています。その他、放棄された柚子畑や竹林の整備なども行っていますが、持続していくために誰でも気軽に、女性が一人でもできる作業方法を模索しています。里山暮らしを考えている人への参考になればと名草の情報発信を行っています。
 イベントで得た参加費や商品の売り上げなどは地域のための活動の資金として使用しています。

名草craftとしての代表的な活動は

 最近の目立った活動としては放置された柚子畑の整備を行い、柚子狩りイベントを開催しました。また「ちっとファーム」を運営していますが、農地の使い方もちょっと違った目線で活用。農作物を育てず、みんなが集う場として整備しています。育てる農産物は、青く早いうちに収穫するしめ縄用の古代米。麦わら細工やストローとして活用できるライ麦、大麦。これらは年間を通して人が呼べるようなコンテンツを増やすことも考えて活動しています。

ここでの情報を発信する方法は

 SNSが多いですね。興味を持ってフォローしていただく人にはちゃんと届くので。

集落支援員の活動とは

 地域の困りごとの解決に向けた活動、地域団体のサポート、移住者の相談窓口。その他、足利市のでインターンシップの受け入れをした際、コーディネーターとして対応します。地域の課題解決型のインターンシップなので、里山暮らしの魅力を見てもらったうえで問題を洗い出してもらう。その問題を自分だったらどう解決するかを考えてもらいます。
 また、宇都宮大学と足利市は共同で、名草地区の地域課題の解決に向けた研究をしているのですが、その中での取り組みに対して、地域の人、大学、市をとりもつ、つなぎ役も務めています。

名草地区の方はこのような活動をどう捉えていますか

 名草は足利市が取り組む地域活性のエリアとして、約20年前から力を入れていたようですが、地域の方の活動に対するモチベーションを保つことが難しかったと聞いています。当時、施設としては「名草ふるさと交流館」ができました。その頃から活動している先輩方が現在もたくさんいらっしゃいますので、継続していくことの難しさを踏まえたアドバイスをしてくれます。助けて頂くことも多く、地域活性にはとても理解があると思います。

今後の課題などは

 農業の担い手不足により田畑が太陽光パネルに変わりつつあります。田畑を耕し里山の景観を守っていくためには、名草で農業や屋の整備をやりたいという人を増やすことが大きな課題です。また都市農村交流施設である「名草ふるさと交流館」をもっと活用し、体験などのコンテンツを増やすことも必要だと思っています。

今後は竹林の整備を手がけていくそうですが

 現在、竹細工を習っています。自分で竹カゴが作れるなんて憧れでしたから。作業場の近くに竹林があり竹細工の材料として分けて頂けるか話をしたところ、ついでに竹林の整備して欲しいと頼まれたのがきっかけです。竹はこの時代、厄介者となっていますが全部切ってしまうのではなく、誰もがその場に留まりたくなる竹林にしていきたいです。春には筍が採れ、竹細工の材料も調達できる。私も楽しいし所有者も喜びます。まずは今回やってみて、この活動を地域の人に知ってもらい、必要な人に声をかけてもらう、そんな流れができるといいなと思っています。最近、ヤギを飼い始めたのですが、竹の葉は餌にうってつけです。とても良い循環になりそうです。やっぱり竹はいいですね。

今後の活動としては

 柚子畑の整備は継続していきたいです。柚子についてはアロマオイルの商品化や、青柚子の時期に青唐辛子と組み合わせて柚子胡椒キッドを販売したいですね。そしてヤギですが既に地域の人から草刈り隊として出動要請がでていますが(笑)うまく活用して耕作放棄地の草刈りなどもできたらいいなと思っています。ちっとファームにハーブをもっと植えて薬草園のような場所づくりもしていきたいです。

作業場としてのこの場所の今後の活用は

 月に一度くらいは、わら細工やハーブの蒸留などのワークショップをやりたいと思っています。その際、地域の人とコラボできたらより一層楽しいですね。

 名草craft センターの前に広がる、約600坪の『名草 ちっとファーム』。その奥には麦畑と小高い山があり、2頭のヤギがのんびりとこちらに目を向けていた。このちっとファームを地域の人と一緒に、ちっとずつ作り上げていくのだと、後藤さんは語ってくれた。

名草craft
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この記事を書いた人

松尾幸子のアバター 松尾幸子 minimu 編集人・ライター

タウン情報誌の編集を経て、minimu 創刊号(2024年1月号)より、フリーの編集人・ライターとして活動中。地域の皆さんに良質で明るい情報を届けるべく、編集・取材を続けています。
逆境には強いが涙腺は弱い。スポーツジムが憩いの場です。
皆さんからの情報をお持ちしております。

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