足利市助戸公民館(助戸仲町)主催のミュージカルワークショップ「舞台に立てばみんな仲間―異世代交流を広げよう―」が栃木県有形文化財の同館ホールで計3回の日程で開かれた。最終日の2月14日は指導にあたった俳優で元劇団四季団員の清水隆伍さんによるオリジナル劇を通しで演じ、やりきった受講者は満足そうな笑顔を見せていた。
講座には「広報あしかがみを見て、参加したくなった」という小学1年生から78歳まで、高校生、社会人と幅広い年代の21人が参加。中には「子どもが興味を持って」と親子で学びに来た人も。
1月28日の初回から、呼吸法、発声練習、舞台での動き方、立ち位置などを学び、清水さんが参加者の年代や性別を把握してから講座のため、戦後80年を題材に書き下ろした「斜陽に誓えば」の〝上演〟に取り組んだ。
家族や仲間が見る中で演じきった受講者の一人は「人前で話すことに緊張していましたが、演じてみてすごく楽しかったです」と感想。清水さんは「1回2時間、計6時間の中でみなさんの集中力と前向きな姿勢が作品を引っ張ってくれました」と講評。足利市出身で現在は後進の育成に力を入れている清水さんは今後、同市内で新しいミュージカル劇団を立ち上げることも計画中という。

