10月24日~29日、伊東屋珈琲ファクトリー(桐生市仲町3-15-20)で、障害者芸術活動支援 NPO法人あめんぼが主催する『あめんぼプロジェクトVol.12 ノンアート展2025 origin; 原点』が開催された。障がいを持つ人によるアート活動「あめんぼプロジェクト」がスタートして、今年10周年を迎えた。当初3人だった作家は、今年加わった2人を含め14人となり、個性豊かな作品が観る者の心を揺さぶる。
新メンバーの一人は中学1年生の孝汰さん、4歳のときお絵かきボードで描いた恐竜などが初めての作品。最近では幾何学模様や風景にも挑戦している。作品「海」で、2025パラアート TOKYO 第12回国際交流展 入選している。もう一人は、裏天貢(りてんこう)さん(24歳)、ゲーム機のニンテンドー3DSの機能を使い、ゲームのアイテムや昔のお酒やジュースの瓶をドット絵で表現している。
会場には作品の他に、原画をモチーフとした、Tシャツ、バッグ、手ぬぐいなどの「あめんぼグッズ」が50種類ほど揃っており、これらは桐生市・足利市・渋川市の企業5社、デザイナーたちが協力し、あめんぼ作家の作品を商品化したものだとのこと。各アイテムの合計は200種類くらいになるという。
同NPO代表の野村裕子さんは「2015年にスターしたあめんぼプロジェクトが今年10周年。2021年11月には特定非営利活動法人あめんぼを設立。2025年4月より、前橋市立美術館アーツ前橋ミュージアムショップamenboの運営が始まりました。作家も14人となり、こうして大きく成長してこれたのも、多くの方々の応援があったからこそと感謝しております。」と謝意を述べた。
さらに「各作家はそれぞれに、課題を抱えた日常を送っていることもあり、ときには(息子の)りんたろうのように、6年もの間制作活動ができない状態になることもあるのです。周囲の方や支援員さんの協力で、今では制作活動を再開できる状態となり、私をはじめ家族の皆がホッとしています。」焦らすじっくりと見守ることの大切さを実感しているという。
野村さんは「これからのあめんぼの活動も、あたたかく見守ってください」と笑顔で語っていた。

はやと《だるま》

りんたろう・新作《白馬》

新メンバー 孝汰

新メンバー 裏天貢

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