足利市役所新庁舎と新市民会館複合化で競馬場跡地に・来年基本計画策定・新たな施設の在り方を考えるワークショップもスタート

 足利市は耐震基準を満たしておらず老朽化も進む市役所庁舎と2021年に閉館した市民会館の後継となる新市民会館を複合化し、同市五十部町の競馬場跡地に整備する方針を決め、公表した。来年10月には基本計画を策定する予定。また、10月5日には応募した市民が参加した「新たな施設のあり方を考えるワークショップ」も同市朝倉町の足利市民プラザを会場にスタートした。
 複合化した施設の整備用地は足利赤十字病院に隣接する土地で約7万3000平方㍍。現在は足利スクランブルシティスタジオや芝生広場などとして利用されている。
 これまで市は建設候補地を市役所敷地、足利市民プラザ敷地、競馬場跡地に絞って検討。市民検討委員会の意見、市議会の提言などを参考に絞り込みを行ってきた。
 競馬場跡地に決定したのは他の候補地に比べ工事工程が最短となること、複合化によるコスト縮減効果が大きいことに加え、広い敷地のため余剰地活用を含めた市民の利便性の向上を上げている。
 現市役所や同プラザの跡地については市全体での公共施設マネジメントや民間活力導入の視点など多角的に検討を進めるとしている。

 スタートしたワークショップは新市民会館・市役所庁舎の基本計画策定にあたって、新施設での過ごし方や活動、必要な機能などについてまちづくりや芸術文化に関心のある人たちにアイデアを出してもらい、同計画の参考にしようと約20人を定員として参加者を募集したもの。
 初回は「新たな施設での理想の過ごし方・やってみたいことを話そう!」がテーマ。
 参加者は3グループに分かれ、市担当者から新たな両施設の整備基本構想や方針を聞いた後、テーマに沿って意見を出し合った。
 意見では「雨でも子どもが遊べる」「足利市の魅力が分かる」「一目で目的の来庁場所がわかる」「防災を学びたい」「青空の下でイベントを楽しみたい」「気軽に寄れてお弁当が食べられる」などさまざまな声が上がった。
 同ショップは今後、11月に「新たな施設に必要なスペース・機能は何だろう?」、12月に「まちのために新たな施設ができることについて考えよう!」をテーマに開かれる。

新市役所、新市民会館の建設用地として方針が決定した競馬場跡地(足利市五十部町で)
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桐生タイムス社(本社・群馬県桐生市)の足利市担当記者が日々の取材活動を通して、お知らせしたいこと、伝えたいことを紹介していきます。取材して記事化したものを渡良瀬通信ブロードキャスト(下記)とminimu、桐生タイムス紙面で随時紹介していきます。

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