足利市と宇都宮大学が同市名草地区を対象に2021年度から実施してきた里山地域活性化事業の最終報告となる「名草の小さな未来図展」が6月14、15日、同市名草中町の旧名草保育所で開かれ、約5年間の活動の成果が展示され、同地区内外から来場があり、興味深そうに見学していた。
同事業には同大の建築・都市デザイン科、農業経営学科、コミュニティデザイン科の指導者や学生ら延べ100人以上が参加。同地区の魅力を掘り起こしたり、地域資源の活用、住民の健康増進などについて研究、提案をしてきた。
具体的には旧名草保育所跡地を活用した多世代が集うケア拠点などとしての施設「地育園」の提案、旧商店をリノベーションしての交流拠点整備、東京での農産物出張販売、無人直売キットの製作、写真を素材に名草を語り合うフォトボイスの開催、お気に入りのポイントを紹介するための立体マップ、フレイル予防のためのレシピ紹介などさまざまに実施してきた。
参加した各科では今回の活動について「名草の未来図を描く一助となれば」などとまとめていた。
また、リノベーションした旧商店では農産物の販売や14日には名草のこれからについて語る「おしゃべり会」なども行われた。

