足利市鵤木町の足利市水処理センターで8月9日、恒例の施設公開が行われた。開場前から多くの家族連れが足を運び、お目当ての施設見学や実験などを体験し、夏休みの1日を楽しんでいた。
同イベントは市民に下水道事業や処理場の現状、役割と仕組み、必要性について理解を深めてもらおうと施設が稼働を開始した1977年にスタート。以来、周辺住民で組織された市水処理センター環境保全協議会の協力を得て、市民に親しまれるイベントとして継続している。
今回も処理施設の見学は人気で、職員から渡されたヘルメットを着用してスタート。汚水が沈殿池を通過しながらきれいになっていく行程を見たり、下水汚泥は最終的にセメントの材料となることなどを学んだ。参加した小学生の1人は「夏休みの自由研究にする」と熱心にメモをとっていた。
また、トイレットペーパーとティッシュペーパーの溶け比べ実験、下水管内を走るテレビカメラの操作体験、顕微鏡モニターを使って汚水をきれいにする微生物の観察、下水道の仕組みが学べるDVD上映などが行われ、参加者は施設への理解を深めた。
このほか、スーパーボールすくいやヨーヨー釣り、かき氷サービスなどもあり、子どもたちを喜ばせていた。


