足利工業高校(茂出木健校長、420人)の全校生徒が参加しての自転車教室が5月7日、足利市五十部町の足利スクランブルシティスタジオで行われ、同市と包括連携協定を結んでいる自転車ロードレースのプロチーム「宇都宮ブリッツェン」の選手らから主に交差点での安全な自転車の乗り方について指導を受けた。
自転車通学の生徒が多い同校。毎年、なんらかの安全教室を実施しているが、渋谷のスクランブル交差点を模したスタジオが足利にあることや、より現実味のある教室のほうが、生徒の記憶に残るのではとの発案で市に相談。同スタジオや毎年20カ所以上で同教室を実施しているブリッツェンの協力があり、実現した。
教室では茂出木校長が「真剣に見て、聞いて生活に生かして欲しい」と呼びかけスタート。同チームの小野寺玲選手を講師に「車のドライバーから自転車がどう見えているか」を中心に安全な左折、交差点で逆走する自転車が向かってきた場合の対処法、前方にトラックなど大型車が走っていた場合の対向車から見えやすい間隔の取り方などについて、実際に同校交通安全委員会(25人)の生徒が実演した。
講習後、小野寺選手は「自分の中でイメージし、車から自分が見えているかを常に意識して安全に気をつけて自転車に乗ってください」とアドバイスをした。同委員会委員長
の塩島稜己さん(3年)は「学んだことをしっかり守り、気を付けて乗りたいと思います」とお礼のあいさつを行った。
また、自ら実演に参加した同市出身で同チームを運営するサイクルスポーツマネージメントの柿沼章社長は「実際にある交差点を使って実演できたのは生徒みなさんの理解度も含め非常に大きいものがあったと思います」とし「高校生は自転車に乗る時間が長いと思うので、今日学んだことを忘れず、実践して欲しいです」と話していた。

