MENU
  • イベント情報
  • 週刊渡良瀬通信
  • 街トピ
  • 掲示板
  • 編集日記渡良瀬通信編集室から両毛地域であった出来事を発信しています。
  • 特集
  • テーブル上の季節
  • 渡良瀬滑走路
渡良瀬川沿い両毛地域のホッとする情報を発信しています。
minimu digital
minimu digital
  1. ホーム
  2. 編集日記
  3. 栃木県立足利高等学校創立記念講演会 襟川陽一氏『シブサワ・コウのゲーム開発』を語る

栃木県立足利高等学校創立記念講演会 襟川陽一氏『シブサワ・コウのゲーム開発』を語る

2025 5/16
編集日記
2025年5月15日2025年5月16日

 5月2日、栃木県立足利高等学校にて創立116周年の記念講演に、株式会社コーエーテクモホールディングス・代表取締役社長 襟川陽一氏が講師として登壇した。

 演題は『シブサワ・コウのゲーム開発』。襟川氏は、1950年生まれ足利市出身で同校の卒業生でもある。『信長の野望シリーズ』など数々のヒット作を世に送り出し、「歴史シミュレーション」という新たなゲームのジャンルを確立している。ゲームプロデューサー名は『シブサワ・コウ』これは今やブランド名になっている。
 足利高校生の今後の活躍に少しでも役立てばとの思いで、講師を引き受けたという。講演の内容は、経営者としての考え、ゲームのプロデューサーとはどういったものなのか。さらに、足利高校生に向けメッセージが贈られた。

 小・中・高校と足利で過ごし、慶應義塾大学商学部に入学、1973年卒業。1978年27歳で(株)光栄(染料工業薬品販売)を設立するも経営は上手くいかず。1980年冊子『マイコン』に出会い「パソコン時代到来」を知る。これを機にパソコンに興味を持ち、30歳の誕生日に妻からパソコンをプレゼントされる。
 その後はプログラミングなどを独学で身につけ仕事に役立て、同時に自分の好きなゲームの開発を始める。初めて作ったゲームを通信販売したところ、これが成功する。間も無く家業を辞め、ゲーム開発に専念することになった。

 経営者として、自社の基本理念『創造と貢献』を紹介。コーポレートスローガンは『Level up your happiness 新しい面白さでもっと幸せに』同社のゲームを通じて、お客様の幸せもレベルアップして欲しいとのこと。望む人材像は「常にクリエイティブな発想で仕事に向き合いながらも、ビジネスの視野を持つ」この2つを両立できる人物である。
 また、グローバルIP(Intellectual Property/知的財産)の創造と展開を行い、IP(ゲームのシステム、デザイン、音楽など)を世界多方面に展開する成長戦略によって、会社の成長と収益増を実現してきたことが語られた。
 さらに「シブサワ・コウとして何を考えゲームの開発をしてきたか」では、「まず、好きなことを一生懸命するということ。そして部下は、同じ志を持って向かっていく同士であり、成功したときは共に喜び合う仲間がいる。これぞゲーム開発の醍醐味である。」と語った。

 プロデューサーについては、経営者としての側面も持ち、品質・納期・予算に責任を持ってそれらを守っていく。また、利益の3~4割は他社とのコラボレーションによって生まれているとのこと。コラボレーションの成功の秘訣は、相手先と良好な人間関係であり、それにはコミュニケーション能力が大切。まず、お互いをリスペクトすることからスタートする。
 そして、その決断に迷った時には、物事を長期的・多面的・本質的に考えて答えを出す。理想を追いながらも現実的に考え、無駄を省き一歩でも前に進むように動いてきたという。
 現在特に関心を持っていることは、人工知能『AI』であること。そして1990年にアントレプレナー大賞を受賞した際に問われた質問で、仕事上の信条として挙げた3つは『好きなことを一生懸命行う』『伸びていく業界で思い切り仕事をする』『幸せな家庭を築く』であると結んだ。
 最後に生徒に向けたメッセージとして「『野望を抱け』自分の野望を実現するまで成長し、やり甲斐と醍醐味を感じながら、充実した人生を送ってほしい」との言葉を贈った。

 講演後、生徒からは多くの質問が寄せられ「ゲームのキャラクター設定で参考にしているものは?」の問いかけには「歴史好きなので、戦国時代の実在の武将をモチーフにしているが、歴史の中に『if』の世界をつくることに面白さを感じた」とアイデアを明かした。どの生徒も襟川氏からの丁寧な回答に満足の様子だった。
 襟川氏へのお礼の言葉として、生徒会長・賣野友胡さんは「同校出身の襟川さんが、世界的に活躍されていることに希望と刺激を受け、その言葉には重みがあり、夢を追うことや信念を持ち続けることの大切さを学んだ。自分も野望を抱き、信じた道を歩きたい。」と語った。講演後の取材で、生徒副会長・五箇彩人さんは「ゲームを楽しむ側からつくる側になりたいので、野望を抱けという言葉が響いた。目標を立てて頑張りたい。」と語った。

 襟川氏は「足利高校の近代的な校舎には驚きました。素晴らしいです!何より共学になったことがいいですね。ますます人気も高まると思いますので、さらに大活躍することを祈ってます。」母校の発展に期待を寄せていた。

株式会社コーエーテクモホールディングス
https://www.koeitecmo.co.jp/

文/松尾幸子
写真/浦嶋大威介

編集日記
シブサワ・コウ 信長の野望 栃木県 株式会社コーエーテクモホールディングス 襟川陽一 足利市 足利高等学校
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
  • 2団体1個人が受賞・栃木県防災安全功労者知事表彰・受賞者が市長に報告
  • バラ咲き誇る・あしかがフラワーパークで見ごろに・500種2500本の迫力

この記事を書いた人

松尾幸子 minimu 編集人・ライター

タウン情報誌の編集を経て、minimu 創刊号(2024年1月号)より、フリーの編集人・ライターとして活動中。地域の皆さんに良質で明るい情報を届けるべく、編集・取材を続けています。
逆境には強いが涙腺は弱い。スポーツジムが憩いの場です。
皆さんからの情報をお持ちしております。

関連記事

  • ブラチスラバからやってきた!世界の絵本パレードおとなもこどももワクワクする絵本
    2025年6月4日
  • ネコちゃん・ワンちゃんと良い縁を!マルシェ・保護犬猫の譲渡会『大日様の縁結び』
    2025年5月23日
  • 佐野市葛生伝承館フレスコ大壁画、20年目の公開制作
    2025年5月21日
  • 人形の心を感じる『しみずゆきこ展 Dolls 』
    2025年5月21日
  • 青空と新緑の葡萄畑のココ・ファーム・ワイナリー『ヴィンヤード・デイズ』
    2025年5月10日
  • 『わたらせリバープラザ』が5月5日(こどもの日)に一日限定で『道の駅 わたらせ』に!
    2025年5月7日
  • 第5回 あしかが春ウォーク開催
    2025年5月4日
  • 今年も満開!あしかがフラワーパーク Ashikaga Music Gardenの会場も新緑眩しく
    2025年5月2日
タグで検索
Bリーグ GUNMA CRANE THUNDERS JA足利 あしかがフラワーパークプラザ あしもり隊 きたごうモルッククラブ わたらせリバープラザ アシコタウン グルメ ココファーム コラム テーブル上の季節 ヒラメkids モルック レストラン 両毛ヤクルト販売 佐野市 信長の野望 俳優 史跡足利学校 塩見奈々江 大岩山多聞院最勝寺 太田市 女前Japan 宇都宮ブリッツェン 山姥切国広展 早川尚秀 栃木県 桐生市 福地祐介 群馬クレインサンダーズ 群馬県 若杉実 薬師寺 裏口音学 足利デザイン・ビューティ専門学校 足利ユネスコ協会 足利商工会議所 足利工業高校 足利市 足利市医師会付属准看護学校 足利市立美術館 足利市美術館 鑁阿寺 JA足利
過去の記事
  • ホーム
  • 運営会社
  • お問い合わせ

© minimu digital.

目次