足利市教育委員会は千葉ロッテマリーンズで活躍した元プロ野球選手の岡田幸文さん(40)=足利市在住=を部活動地域移行コーディネーターに任用した。岡田さんは「みなさんと協力しながら子どもたちにとっていい環境を整え、子どもたちのモチベーションを高めていければ」と抱負を述べた。
岡田さんは2004~8年まで全足利クラブに所属して活躍。8年秋のドラフト会議で育成枠6位指名を受け、9年育成選手として千葉ロッテマリーンズ入団。同年3月に支配下登録。11年には育成選手出身者として初の全試合出場。11年、12年と2年連続でゴールデングラブ賞受賞。18年に引退した。その後、21~24年まで東北楽天ゴールデンイーグルスのコーチを務めた。23年からは足利みらい応援大使も務めている。
同コーディネーターは中学校部活動の地域展開を進めるため、今年度から新たに設置。同市民であり、コーチとして指導者の経験もあることから就任を要請。岡田さんが快諾した。4月4日には市長応接室で任用通知書交付式が行われ、早川尚秀市長から同書が手渡された。早川市長は「引き受けていただき本当にありがたい。岡田さんのもとで指導者も成長してもらえれば」と期待した。
コーディネーターとしての活動は週3回ほどで、主な職務は①中学校部活動の現状把握や各種団体の聞き取り、連絡調整②地域クラブ活動推進協議会など各種会議への参加や指導者研修会の実施③拠点校部活制度、地域クラブ活動モデル事業(野球、サッカー)の検証―など。任期は来年3月末まで。
