第39回 ACD Design Festa 2025  卒業・進級制作展

 『足利デザイン・ビューティ専門学校』『足利製菓専門学校』にて3月1日(土)・2日(日)の両日、卒業・進級制作展が開催された。卒業制作61点・進級制作173点その他課題作品等も多数展示され、2日間で約550人の来場者数となった。
 ファッションデザイン科によるファッションショーは、1日目にビジネスコースがリメイクによるスタイリングショー、2日目はデザインコースによるデザイン・縫製を経たショーとなっている。両日で約250人がショーを楽しんだ。


 ビジネスコース1年生13名は「midnight(真夜中)」、2年生12名は「Resonance(共鳴)」をそれぞれテーマとしダークな世界、華やかな煌めきなど個性的な作品に仕上げている。同コース2年の吉岡さん・石原さんに話を聞いた。

石原さん

今回は初めて試みで学生がペアを組み、相手の衣装を制作しました。制作する側がモデルに対して、似合うものや新しいスタイルを提案してデザインを決めいていくので、そこに難しさがありました

吉岡さん

リメイクなので、商品の原型を無くす方向で制作しました

石原さん

私はシンプルな原型に、装飾を施し付け足すことでどう変化させていくか考えました

吉岡さん

卒業制作のショーとして、登場シーンは卒業後もやってやるぞ!的な力を込めた形にしました

石原さん

このような舞台が好きなので、卒業後も前向きにこういう場にいられたらと思います。ショーは楽しかったです

と卒業前の思いを語ってくれた。

 クリエイティブデザイン科2年の市村明日佳さんは、作品「森のピエロ」で足利市長賞を受賞「名脇役のピエロや自然が好きなので、自分の好きなものを詰め込んだ理想の部屋を表現しました」

 パティシエ科1年の勝又菜々実さんは、作品「本の中の世界 想像で広がる夢」でMBS財団理事長賞を受賞「色合いをカラフルにし本の世界の花畑を作りました」

 調理製菓科は今年初めて「カフェ出店」。会場内にカフェをオープンさせ、フード、デザート、アイスのドリンク、ホットのドリンク、それぞれ2種類のメーニューを提供。〈カレードリア〉〈チョコレートのテリーヌ〉を笑顔で頬張る来店者。順番待ちとなる盛況ぶり。

 トータルビューティ科1年のHさんは、作品「Let’s enjoy the events  収穫祭」で上毛新聞社賞を受賞「秋を食べ物で表現、ネイルチップで作ったリンゴやかぼちゃが難しかった」

 トータルビューティ科2年エステティックコースでは、来場者の一人がフェイシャル・ボディーメイクのポイントを学生から熱心に聞いていた。「時代によってやり方の変化を知ることができ参考になる」と語ってくれた。

 さらに、6号館ではブライダルウェディング科による模擬挙式が行われた。今年のテーマは「LGBT挙式」。多様な愛の形を祝福する演出が施され、参列者も一体となって楽しめる内容となった。模擬挙式では、同性カップルをモデルにしたセレモニーが行われ、多様性を尊重する社会へのメッセージが込められていた。

文:松尾幸子
写真:浦島大介

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この記事を書いた人

松尾幸子のアバター 松尾幸子 minimu 編集人・ライター

タウン情報誌の編集を経て、minimu 創刊号(2024年1月号)より、フリーの編集人・ライターとして活動中。地域の皆さんに良質で明るい情報を届けるべく、編集・取材を続けています。
逆境には強いが涙腺は弱い。スポーツジムが憩いの場です。
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