文化財を火災から守れ・足利学校で消防訓練

 第71回文化財防火デーに合わせ、足利市の文化財消防訓練や防火査察が1月24日、市内各所で行われた。同市昌平町の史跡足利学校では同校自衛消防隊、市消防、市職員が参加して避難や放水訓練などが実施された。
 同訓練は文化財愛護と防火意識を高めることを目的に毎年実施されており、実際に消火や参加者の避難誘導などの訓練を行うことで実際の火災に備える。
 足利学校での訓練は近隣で火災が発生し、類焼の恐れがある状況を想定して実施。火災の発生を確認すると119番通報と参観者の避難誘導が行われ、自衛消防隊が敷地内に設置された消火栓に手際よくホースをつないで放水開始。市消防もすぐに駆け付け、署員も放水を実施した。
 このほか、かやぶき屋根に設置されている消火装置のドレンチャーからの一斉放水も行われた。訓練は一般公開されており、たまたま訪れていた参観者も「放水訓練もみごとですが、屋根からの放水は見たことがなく驚きました」と話していた。
 同校の過去の火災は1500年代、1700年代、1800年代に計4回発生しているという。

史跡足利学校で行われた消防訓練。ドレンチャーからの放水も行われた(史跡足利学校で)
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桐生タイムス社(本社・群馬県桐生市)の足利市担当記者が日々の取材活動を通して、お知らせしたいこと、伝えたいことを紹介していきます。取材して記事化したものを渡良瀬通信ブロードキャスト(下記)とminimu、桐生タイムス紙面で随時紹介していきます。

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