足利市島田町の島田八坂神社で2月2日、恒例の節分祭追儺式が行われた。あいにくの雨降りとなったが日曜日ということもあって子どもたちや地域の住民など多くの参拝客でにぎわった。豆まきでは神楽殿前に集まった人たちが「福をつかもう」と宙に舞う福豆に手を伸ばしていた。
あと14年で創建1100年を迎える歴史ある同神社だが、2021年春に小堀巧人宮司(30)が常駐するようになる以前は長く常駐宮司不在が続いた。それでも代々の氏子、地域住民らが同神社を守り、伝統行事も続けてきた。
今年も新しいお札を求める住民らが次々と訪れた。氏子が大がまで炊いた「福茶」のサービスは「温まる」と大好評。また、市指定無形文化財の南大町宮比講神楽の奉納の舞が演じられ、参拝客を楽しませた。
豆まきは神楽殿から行われ、小堀宮司や早川尚秀市長、地元の県議会議員、市議会議員、自治会代表らが威勢よく豆をまくと盛り上がりは最高潮。「こっちに投げてください」などにぎやかな声が境内に響いた。
小堀宮司は「これからも地域に愛され、地域に貢献できる神社となるよう努力したい」とし、節分追儺式は今後、子どもたちが参加できるよう休日に実施していく考えも示していた。
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