『健康チェックシステム』の成長とともにその先へ
株式会社エフアンドエフは5月23日、東京証券取引所が運営する株式市場「東京プロマーケット」に上場した。同社は関東に51店舗を展開する地域密着型調剤薬局であり、さらに同社が開発した健康チェックシステム・プロダクト名『尊氏』は、2年前に特許を取得し自治体・企業などに導入に向けた提案を進めている。藤川欣洋社長に上場の経緯や今後の展開について話を聞いた。
上場の目的は『健康チェックシステム』をさらに広く紹介する上で有益な、東証のお墨付を得られる事にあり、知名度・信用力を向上させることができます。上場には、しっかりとした社内体制や組織づくりが必要とされ、これをクリアすることで、社会的にも信頼できる企業であると立証されます。
上場の構想は、健康チェックシステムの特許取得時からありました。同システムはまず自治体への紹介からスタートし、そこでの成功事例を踏まえ、他の自治体に広げるという流れがあります。これをさらに大きく展開する上で、企業としての知名度を上げることが有効であると考えました。
今年3月足利市と健康づくり推進に向けた取り組みを相互に連携・協力していく事業連携協定を締結しました。健康チェックシステム「尊氏」を利用したモニター事業が5月からスタートしています。実際には測定機を使い健康状態を調べ、その結果を評価・分析し場合によっては、薬剤師の方から受診や検診を勧めるといったものです。現在約300名のモニターの登録があり、参加者の多くは50~70代で、ご自身の健康、特に癌などが気になる世代です。当社のチェックシステムを利用する事で、様々な疾患の早期発見に繋げることができます。この取り組みにより、自治体としては、市民の健康寿命の延伸が健全なまちづくりに繋がり、国も医療費を抑えることができ、国民全体に利益をもたらす事になります。
当社では、特許を取得している「尊氏」(健康チェックシステム)をはじめ、「銘仙」(ストレス度&物忘れレベル検知システム)、特許出願中の「茉凛」(スポーツ&ボディメイク&健康チェックシステム)、「茉凛先生」(法人向け出張型健康チェックシステム)、「藤」(在宅版健康チェックシステム)と様々な対象者に向けた健康管理システムを開発しております。このシステムを導入し、企業の社員に向けた健康管理や、スポーツに特化した健康管理、足利市以外の自治体でも健康づくりに向けた取り組みを進めています。また、新たな6件目のシステムも、導入に向け大きく動いています。
TPM上場の初値は6,240円でした。今後は健康チェックシステムの成長を見据えながら、グロース市場へのステップアップも考えております。
ーーインタビューの後、藤川社長は「東京証券取引所でのセレモニーでは、木づちで鐘を打つ貴重な経験もできました。」と笑顔で語った。


株式会社エフアンドエフ
代表取締役
藤川 欣洋 さん
株式会社エフアンドエフ
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