足利市福富町の御厨神社で、大釜でかゆを炊いてその年の農作物の豊凶を占う神事「御筒粥(おつつがゆ)」が1月18日に行われ、境内は氏子や例年より多い見学者でにぎわい、かゆが炊き上がるまでの様子を撮影したりしながら興味深そうに見学していた。
江戸時代から300年以上続く神事とされ、地域の氏子が守り続けており、1986年には市指定民俗文化財となった。同神事を行う氏子に専業で農業を営む人はいないそうだが、「伝統行事を絶やしてはいけない」と継続している。炊き上がった粥を妊婦が食べると丈夫な子が生まれるという言い伝えもあるという。
大釜に米と小豆一升、さらに農作物の豊凶を占うために品目分のアシの筒31本を束ねて入れ、地域住民らが持ち寄った正月飾りやお札などを燃やしてかゆを炊いた。炊き上がった際に筒の中に入ったかゆの量で豊凶を判断する。
神事は同地区の氏子が担当。この日も4人の氏子が白装束に身を包んだ白丁となり、かゆが炊き上がるまで火を絶やさぬよう釜番を行っていた。
今年は、伝統ある神事を多くの地域住民らに見てもらおうと広報を強化。氏子総代長の末吉和美さんは「多くの人が興味を持って見学に来てくれました。ありがたいです」と話していた。




