東京・渋谷のスクランブル交差点を模した足利市五十部町の「足利スクランブルシティスタジオ」の一般公開が11月9日に行われ、雨の中、全国から過去最多となる6150人が来場して傘の花を咲かせ、映画やミュージックビデオで使用されたお目当てのポイントを探して写真や動画撮影を楽しんでいた。
同スタジオは足利赤十字病院に隣接する市有地を活用し、2019年に6585平方㍍のリアルサイズで建設。映像制作などを手掛けるギークピクチュアズ(本社・東京)がギークコミュニティ各社と共同で取り組み運営し、これまでに約70作品の舞台として利用されてきた。施設の老朽化や土地の使用契約が今年12月末で切れることなどから、閉鎖が予定され、今回が最後の一般公開となった。
悪天候の中、オープンの4時間前の午前6時から並ぶ人もいるほどの人気ぶり。今回は同スタジオの特徴であるグリーンバックを使用し、150組限定でスクランブル交差点を背景とした合成撮影が楽しめるフォトブースを開設。体験した女性は「楽しみにしてました。2分ほどでチケットが終了していたので、手に入れることができてラッキーでした」と喜んでいた。
また、同スタジオで撮影された作品のパネル展示や足利市のPRブース設置、市のイメージキャラクター「たかうじ君」の登場、キッチンカーの出店などもあり、来場者をより楽しませた。
福岡県から来た女性は「雨で心配しましたが、絶対に来たかった場所なので予定通り実施され、本当によかったです。きょうは1日楽しみたいと思います」と笑顔。スタジオ内は終了時間の午後4時まで、人波が途切れなかった。



