学校法人足利大学 創立100周年記念 「和を以って貴しと為す」を基本理念に1世紀

 11月7日、学校法人足利大学 は創立100周年を迎え、記念の法要・式典が同大学本城キャンパスで開催された。当日は各関連議員や足利市長、栃木県内私立高等学校、足利市内の県立高等学校・市立中学校の理事長・校長など約120名が招待され会場に集った。

 同法人は、足利市内17ヶ寺で組織する足利仏教和合会が1925年(大正14)足利市月見ヶ丘に、「足利実践女学校」を創立したことにはじまる。1951年学校法人「月見ヶ丘学園」となり、1972年学校法人「足利工業大学」に改称。2018年大学名を「足利大学」に翌年法人名も同様に改称。現在は、足利大学、足利短期大学、足利大学附属高等学校、足利大学附属女子高等学校、足利大学附属幼稚園の5つを系列校として有している。

 はじめに同記念法要が営まれ、聖歌隊の「いまささぐ」斉唱の後、導師は表白の中で「この時を足利大学繁栄のチャンスと捉え、次世代に向けた再スタートであることを肝に銘じる」と語った。 続いて100周年記念式典に移り、同法人理事長 武井全補氏が挨拶し、足利仏教和合会と市井の有権者の尽力により、足利実践女子学校が創立できたことに謝意を述べた。さらに、建学の理念を各宗派を越えて聖徳太子十七条件憲法にある「和を以って貴しと為す」としたことを讃えた。また「近年の社会の変化に伴い、世界的課題のカーボンニュートラル、地域や企業の最適化をなすDX(デジタルトランスフォーメーション)、国際交流の3つを柱とし学修指導の根本に据え「和の精神』をふまえた教えを続ける」とし「教育は国家百年の計とあり、一つの方向性を見つけ地域社会と共に精進していく」と結んだ。

学校法人足利大学 理事長 武井全補さん
足利大学附属女子高等学校 生徒会長 小内唯愛さん

 祝電の披露の後、足利大学附属女子高等学校 生徒会長 小内唯愛さんがお礼の言葉を述べ「多くの伝統行事の中で一番大切にしていることは、生徒全員で行う正座とその後の『和を以って貴しと為す』の唱和の時間です。これからも和の精神を大切に百年の伝統を継承して行きます。」と力強く語った。

 創立100周年記念事業として、記念展示『足大100年博覧会ーいまここ、百年ー』が12月24日(水)まで、一般に無料公開されている。会場は足利大学本城キャンパス・本城本館1階交流センター(足利市本城3丁目2100-1)。月~金曜日、10時から16時。

足大100年博覧会会場
足大100年博覧会展示
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

松尾幸子のアバター 松尾幸子 minimu 編集人・ライター

タウン情報誌の編集を経て、minimu 創刊号(2024年1月号)より、フリーの編集人・ライターとして活動中。地域の皆さんに良質で明るい情報を届けるべく、編集・取材を続けています。
逆境には強いが涙腺は弱い。スポーツジムが憩いの場です。
皆さんからの情報をお持ちしております。

目次