八木節の祖として知られる堀込源太の7代目を初代のひ孫にあたる渡邊一利さん(53)が襲名。7月12日には足利市南町のニューミヤコホテルで160人の関係者を招いての襲名披露が盛大に開かれた。これまで歴史の中で渡邊家直系の子孫が「堀込源太」を名乗るのは初めてのことという。
初代堀込源太(本名・渡邉源太郎、1872~1943)は明治時代後期から昭和初期にかけ、足利市を拠点に活動し、八木節の生みの親とされ、広く知られており、その後、6代にわたってひきつがれてきた。
7代目となった渡邊さんは2015年に6代目源太・藤田正さんに入門。「おのれの未熟さにう打ちのめされ壁にぶつかったこともある」としながらも精進を重ねてきた。襲名披露では口上で「一生の精進を重ね、郷土の誇りを守り伝え、次代へとつないでいく覚悟」と決意を表明。また、7代目一門とともに力強い歌声の音頭やお囃子演奏、踊りも披露し、その決意を体で表していた。
