田崎草雲の生涯と画業を紹介・生誕210年記念で企画展・草雲美術館・刀剣展示も

 足利市緑町二丁目の草雲美術館で、足利市ゆかりの日本画家・田崎草雲(1815~98)の生誕210年を記念した企画展「草雲の生涯と画業」が開かれている。県指定や市指定文化財の代表作をはじめ、初公開という「足利陣屋図」などが展示されている。
 草雲は足利藩江戸屋敷に生まれ、20歳で藩を出てから画業にまい進。人生の後半に足利に移り住み、多くの作品を生み出した。また、幕末の混乱期には足利藩を尊皇派に導き、民兵組織「誠心隊」を結成し、町を戦火から守った。
 企画展では17歳の当時の武家社会をコミカルな絵と狂歌で風刺的に批判した「漫画帖」、県指定文化財の「富嶽図」、市指定文化財の「文武忠孝の書」、力強い「鐘馗図」などや草雲が愛用した急須や茶わん、徳利や自身の写真も展示されている。また、誠心隊関連でも陣羽織やスナイドル銃、足利陣屋図など豊富な資料が並んでいる。
 また、2月8日に開幕する「山姥切国広」特別展に合わせ、同市所蔵の刀も展示されている。
 同展は3月23日まで。期間中、毎週月曜と祝日の翌日、2月24日が休館。開館時間は午前9時~午後4時。入館料は一般・高校生が220円、中学生以下無料。問い合わせは同美術館(電0284・21・3808)へ。

草雲生誕210年を記念した企画展が開かれている(足利市緑町二丁目、草雲美術館で)
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桐生タイムス社(本社・群馬県桐生市)の足利市担当記者が日々の取材活動を通して、お知らせしたいこと、伝えたいことを紹介していきます。取材して記事化したものを渡良瀬通信ブロードキャスト(下記)とminimu、桐生タイムス紙面で随時紹介していきます。

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