足利市立葉鹿小学校(安藤佳子校長)で12月8日、世界的指揮者による特別授業とシエナミニコンサート(足利市みどりと文化・スポーツ財団主催)が開かれた。対象となった6年生61人は佐渡さんの指揮によるシエナ・ウインド・オーケストラの木管8重奏の演奏に耳を傾けたほか、佐渡さんから指揮指導も受け、楽しいひとときを過ごした。
今回の授業は青少年・教育プログラムの一環。同日に足利市民プラザ(あしかがフラワーパークプラザ)で開かれ好評だった「佐渡裕指揮シエナ・ウインド・オーケストラ~ブラスの祭典2023」に合わせて実施したもので、同財団が力を入れるアウトリーチ事業のひとつ。佐渡さんは20年ほど前から足利で定期的にコンサートを行っており、19年には同市立青葉小学校でも同様の特別事業を行っている。
当日はミニコンサートに続き、1万人の第9演奏を指揮したこと、小学校のころから得意だったというリコーダーを2本使っての演奏で驚かせたり、2拍子、3拍子の指揮の仕方を子どもたちに伝授。また小学校の卒業文集に記した「ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団で指揮をする」を実現させるためまでの自らの行動などを語り「いろいろな人に出会ってベルリンフィルの指揮台に立てた」と続けた。「またどこかの演奏会でみなさんと出会えたら」と締めくくった。
授業を受けた山田陽葵さんと野口陽向さんは「演奏を指揮する姿に感動しました」と話していた。