10月4日(土)から12月21日(日)まで、草雲美術館で『明治時代の草雲(その2)』が開催されている。田﨑草雲(1815-1898)生誕210年を記念して、3回にわたり時代順に作品を紹介した企画の最終回となる。
草雲美術館は足利市ゆかりの日本画家、田﨑草雲の遺作・遺品を収集・保存し、一般に後悔するため、足利市在住の故・鈴木栄太郎氏が私費を投じ、草雲ゆかりの地「白石山房」に建設し、庭園を整備後1969年に開館した。
同企画展は、明治15年頃から31年までに制作された32作品が展示されている。《山中採芝図》(明治15年)、最晩年の《草雲自画像》(明治30年頃)などをはじめ、江戸から明治時代にかけ制作され、人々の昼寝を描写したユーモラスな《午睡図巻》まで、60歳を過ぎてなおも衰えを見せな画力と円熟味を感じられる作品の数々が揃っている。
さらに、刀剣コーナーが設けられ、江戸の名刀工で「江戸三作」のひとりとされる大慶直胤などの刀槍6振も展示されている。足利市立美術館で開催中の『コレクション展2025 』「刀装の美ー職人の手技と意匠ー(同時開催:足利学校打の刀槍)」と合わせて楽しむこともおすすめ。
期間中デジタル・スタンプラリーも開催。足利市立美術館・史跡足利学校・草雲美術館の3か所を巡りコンプリートすると素敵な刀の画像をひとつゲットできる。「まちスタ」アプリのダウンロードが必要、詳細は同館のXやポスターで。
これからの季節は、同美術館の庭園の紅葉も見ごろを迎える。

草雲画伯田崎君碑

草雲の自宅兼画室「白石山房」

