渡良瀬滑走路 Gate : 45

“ 10月12日、現代のコロンブス。 ”

　10月12日、この日はコロンブスが1492年にアメリカ大陸を発見し、実際にその地へ足を踏み入れた日です。

　2025年の今年、とある人に

　「祐介はコロンブスなんだね。なるほど、あなたの事をより理解できた気がするよ。」

　という事を言われました。

　この言葉が、僕の心にどこかずっと印象深く、大切な言葉として残っていました。

　人生を通して、海の向こうに待つ未知なる自分の未来の姿に追いつこうとするその姿に確かな共通点がある事を僕自身も直感的に感じ取り、そう言われた瞬間自分の中でスッとその納得感が沁み渡る感覚がありました。

　僕は今年、正式に俳優という職業でアメリカの労働ビザの取得に成功しました。

　そして9月の後半にシンガポールでの撮影を無事に完了し、実際にアメリカの地へ渡る日を決める段階に入った際、どこからともなく心の中で引き出しが開き、その人に言われたこの一言が僕の中で蘇りました。

　気になって調べてみると、渡米を考えていた10月中旬の10/12が、まさに彼がアメリカの地を踏んだ日でした。

　その言葉に導かれる様に僕自身も10/12にアメリカの地を踏む事を決め、10/12日その日に新たな挑戦のスタートを切ることを決めました。

　今、この文章を現地に到着してから3日目のロサンゼルスで書いています。

　既に入国の時点から思いがけない出会いに恵まれたりしているので、次回の連載回から、少しずつここアメリカでの実体験をこの場でお届けしていけたらと思っています。

　僕の俳優としての新たな航海も新しいフェーズをむかえています。

　先の見えない新大陸での未来に、解決力をもって自分の羅針盤に帆を立て、自分の人生を打開していこうと思います。

　あの頃のコロンブスと同じ様に。

　これまで歩んできた現代の僕自身と同じ様に。