MELLOWS FUN FISHING vol.3 多々良沼のバスフィッシングカルチャー

多々良沼の歴史

趣のある木造の桟橋に、夏場は水辺を葦原が囲む風景。
冬には毎年渡り鳥が飛来することでも有名な場所。

水辺にそびえ立つ長い桟橋が特徴

近年では館林市の里沼で「実りの沼」としてクローズアップされている多々良沼。
沼の歴史は古く、大昔に製鉄を行っていた痕跡が今でも確認でき「たたら」の名前の由来ともなっています。
500年前の開拓者 大谷休泊による用水堀開削や植林の歴史。そして現代も広大な葦原に囲まれた多々良沼は、多くの豊かな生き物が生息しております。
時代の移り変わりとともに変化しながら、長い年月を人が関わってきたことが伺えます。

今回のコラムでは、そんな多々良沼を通した人との繋がりを、釣り人目線からフィーチャーしてみたいと思います。

目次

豊かな自然の中で、様々な魚種が狙えるフィールド

葦原の周りには、豊かな水生生物が生息

多々良沼では、様々な魚種が狙えるので昔から両毛地区の身近な釣り場として親しまれております。
日向漁業協同組合が管轄しており、ルアー釣りでは、ブラックバス、ライギョ、ナマズ。
エサ釣りではヘラブナ、フナ、コイ、タナゴ、クチボソ、テナガエビの他、ウナギなども釣れたりします。

大型のブラックバスも狙える人気のフィールド

近年各釣り場の魚種や水生植物の減少が問題になっておりますが、ここまで環境が維持されているのは珍しいと思います。
やはり多々良沼が、過剰な護岸工事など人の手があまり加えられてない部分も大きいと思います。
外来魚問題に関しては私は専門家では無いので具体的な発言を避けさせて頂きますが、あれだけ大型のブラックバスやライギョなどが生息している中で、今も豊富な魚種や水生生物が共存している事実も知って頂きたいです。

釣り人の活動とローカルカルチャー

多々良沼では毎年4月に日向漁業協同組合と有志の釣り人で、多々良沼の清掃活動を行っております。
「teamTTR」という長年多々良沼を愛し釣りに通う古内さんを中心に、同じ多々良沼フリークの有志の釣り人が集まりゴミ拾いを行っております。

ゴミ拾いをしてみると釣り人のゴミに限らず、上流から流れてきた一般の生活ゴミが多く見受けられます。
近年では毎年清掃活動を重ねるにつれて、徐々にゴミ自体が減ってきているので良い傾向ではあります。

更に多々良沼のブラックバス釣りでは、ローカルカルチャーが拡大中。
多々良沼フリークのバスアングラーを中心に、独自のブランドを立ち上げ、ルアー制作や動画配信などを展開し盛り上がっております。

今回はその一部をご紹介。

ギヤメーカージャパンフィッシング

地元館林市の多々良沼をホームに、兄弟二人でバスフィッシング動画をYouTubeにて配信中。 ブレないストロングスタイルが多くのバスアングラーを惹きつける。
バスフィッシングの楽しさを共有すると共に、フィールドマナーを守り仲良く釣りができる環境作りを発信。
アパレルやコードリール、ステッカーなども販売中。

YouTube
ギヤメーカージャパンフィッシングチャンネル

オンラインショップ
ギヤメーカージャパンフィッシング

BRO FANGST

釣りとスケートボードという異なる文化を融合させ、アウトドアとストリートスポーツを楽しむすべての人々にインスピレーションを与えることをミッションとしているブランド。
主宰する持田氏によるバスフィッシングのノウハウをYouTubeやスクールで発信中。
多々良沼の風景やバスをモチーフにしたアパレルやグッズも人気。

YouTube
BRO FANGST

HP
BROFANGST

ベンチプレスルアーズ

自分が欲しいルアーをハンドメイドで作り始めたところ、多々良沼を中心に高釣果が出て広まったルアーブランド。
特徴的な動きで「ヘドバン」の愛称でロコアングラーの間でユーザー拡大中!
今後も知る人ぞ知るローカルブランドを目指して日々製作中。

ベンチプレスルアーズ
X(ベンチプレスルアーズ@ひろゆっきー)

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この記事を書いた人

1985年生まれ 佐野市出身。10歳の時に友人に誘われた川釣りをきっかけに釣りにのめり込む。
少年時代から様々な釣りに親しみ、現在はルアーフィッシングをメインに展開。
「楽しい」釣りをモットーに日々水辺に足を運んでいます。
上州屋小山駅南店勤務。 
個人ブランド『MellowS』を立ち上げ、釣りを通したコミュニティ作りや、地域密着の釣りの魅力を発信中。

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