水辺の”秋探し”のすすめ
ようやく長い長い残暑も終わり、日中も秋めいてきましたね。
気づけば、空を見上げると澄んだ空気にひつじ雲。
夕暮れはオレンジ色の街並みに、肌を優しく撫でる風。
水面に映るそんな秋の日常が、ノスタルジックな気分にさせます。

特に理由は無いが、そんな時はなんとなく外をふらふらと散歩したくなる。
そんな小さな魅力が沢山散りばめられた秋。
そんな季節感をしっかり味わいつつ、散歩がてら釣り竿を1本持って水辺の秋探しなんていかがでしょう?
今回は前月に続いて、舘林地域のブラックバス釣りをクローズアップした秋の釣り方をご紹介。
人も魚も快適な秋!だけど行動パターンにご注意
徐々に気温も涼しくなり、水の中も魚達にとって快適な水温になってきます。
魚も人と一緒で快適で活動しやすい日が多くなるので、積極的に泳ぎ回るようになります。
・・・それだけ聞くと、なんだか簡単に釣れちゃいそうなイメージ湧きますよね?
しかし、そう一筋縄でいかないのが釣りの面白いところ!
夏の間それまで魚の居場所が簡単に絞れたのが、秋になったらイマイチ絞れない。
一年中ブラックバス釣りをやっている釣り人にとって、この時期に良くある話。
それはなぜ・・・?
一度、魚から人間の話に戻しましょう。
真夏の暑い時期。記録的猛暑の中、みなさんは休日どのような場所で過ごしていましたか?
エアコンが効いたAEONの中や、TSUTAYAで本を読んだり店内のスタバでフラペチーノを飲んだり。
むしろ出かけないで涼しい家の中で暑さを凌いでいたりなど。
行動範囲をより地元限定に絞っていくほど、行動パターンは似通ってくると思います。
それが快適な気温になった今はどうでしょう?
公園へ出かけたり、買い物に出かけたり、室内外問わず自分の趣味に没頭したり、もはや行動パターンは十人十色になってきます。
冒頭で書いた「なんとなく外にふらふらと散歩したくなる」まさにそれがすべてを象徴していると思います。
じつはそんな状況が水の中でも同様に起きています。
夏の暑いときは、魚も少しでも水温の低い場所や酸素量の多い場所、流れがある場所や水生植物や日陰になる場所などなど。
まさに魚にとって人間でいう真夏のエアコンの効いたAEONやTSUTAYA、自宅がそれにあたるのです。
それまで釣り場の中で上記の場所を探せば魚を見つけやすかったのが、秋になったら沼のあちらこちらに魚が散っている状態になります。
実際はそこに台風の影響や朝晩の冷え込みで水の良し悪しが…など複雑な要因も絡むのですが、今回はこの時期ならではの簡単でシンプルな釣り方でいきます!
ルアーパワー全開! 巻き物で効率良く沼全体を釣り歩く
普段釣りをやらない方でも、釣具屋さんに入ったことがある方は、ルアーの種類の多さに驚いた方も多いかと思います。
しかし、今回使うタックルとルアーはこれだけ!

※ベイトタックルが使えない方は、MLクラスのスピニングタックルにフロロ8ポンドでもOK。

いわゆるハードルアーを使った「巻き物」の釣り。
ルアーの波動(動きの強さ)が強いほど、広範囲のバスにアピールすることが可能です。
つまり、秋であらゆる場所に散ったバスを効率良く探しながら釣っていくには、とても効率が良い釣り方になります。
これを要点を押さえて超シンプルに説明するなら、下記の場所を「ひたすら投げて巻くだけ」でOK。
①風の当たる場所 ②浅い場所から水深が深くなる境目・岬上の地形の変化のある場所 ③底質が砂利や粘土質などゴツゴツ硬い場所
該当する場所を探しながら投げて巻いてまた歩いて・・・と、お散歩に近い感じで釣りながらどんどん移動していきます。
そして、バスの居場所に辿り着いた時に、ぐるぐると巻くハンドルに突然「ドンッ!」と衝撃が来て、元気なバスが釣れちゃいます。
適当に書いているように見えますが、実際そんな感じなのです。
お散歩バスフィッシングにオススメの釣り場
城沼
周囲約5㎞の東西に細長い地形をした沼。遊歩道が整備され歩きやすく、沼を一周することができる。

尾曳橋周辺がオススメ。 入漁料500円
多々良沼
10月以降は翌年4月下旬まで減水期の為、岸際は浅いが11月頃までは十分浅い場所でも大型のバスが釣れる。

桟橋まわりがオススメ。 入漁料(桟橋釣り)1,000円
どちらもロケーションはとても良いので、景色や水辺の秋を感じつつ。散歩がてら巻き物の釣りを楽しんでみるのはいかがでしょうか?

