7月5日足利市民プラザ(あしかがフラワーパークプラザ)にて、レインボーチームが主催する「『夢みる給食』上映会&アフタートークin足利市」が開催され、150組以上の親子連れが会場に集った。
『夢みる給食』(オオタ ヴィン監督:「いただきます」「夢みる小学校」)は、オーガニック給食を夢みる市民、夢みる市長、夢みる農家を描いた、ウルウル感動するエンターテイメント★ドキュメンタリー作品。
オーガニック食材とは、セレブだけが口にする高級食材のことではなく、安心安全で環境に優しい農法で作られた、ミネラル成分をたっぷり含んだ食物なのだ。『夢みる給食』は学校給食にこのオーガニック食材を使用し、さらに子どもたちが有機栽培で米や野菜を育てる取り組みをしている、保育園や学校、自治体の活動を追っている。
同作品では、保育園の子どもたちが手作り味噌をつくる映像を観た主婦が、この保育園をお手本に自らも保育園をつくったエピソード。また、医師が病気を薬を飲んで治すのではなく、食事で健康体に戻すことが重要だとも語っている。さらに環境と経済の両立や、有機米が社会貢献に繋がるなど、食育や環境について考えるヒントを与え、情熱を持って取り組めば夢は叶うとのメッセージが込められていた。全編を通して、登場する子どもたちが、自分の手で育てたオーガニック野菜や有機米を嬉しそうに頬張る姿が印象的だった。
上映終了後、足利市の近郊で活動している農家・保育・環境活動・医療に携わる6名が登壇し、アフタートークが行われた。それぞれの経験を通じた、農薬が環境に与える影響、食育の必要性などが語られた。
さらに参加者からの「3年後の皆さんの夢は」との質問に「今の生き方続けたい」「オーガニック野菜や地元野菜の普及を広めたい」「食べることにもっと意識を向けてほしい、栄養についてもっと話をしたい」などが語られた。
また「上映会に参加して得た、この熱量をどうしたらよいか」との質問には「上映会や講演会などでさらに仲間を広げる」「環境はすべてのことに繋がっていることを子どもたちに伝えていく」「子どもたちは野菜を育てることも食べることも楽しんでいる。身近な人たちにそれらを広げては」などの答えが返ってきた。
その他「食品添加物についても学ぶ場所が必要であり、それらに対して日頃からもっと注意を払わなければいけない。食品をつくる側へメスを入ることも必要」との注意喚起もあった。
アフタートーク後、オオタヴィン監督作品『夢みる公立校長先生』に出演した、元栃木県中学校校長 原口真一氏が登壇し、同監督が「教育・医学・農業」にこだわり自身の作品を製作していること。また、作品で取り上げた問題の解決に向けたメッセージを、多くの人に広げて欲しいと語った。
主催者からは「足利市からは、学校給食の状況は今のところ変わらないとの返答をいただいたが、農協の方も含めて、市民の声を伝えたい。」との言葉で閉会となった。


