足利市とスーパーマーケットのカスミ(本社・茨城県つくば市)は「地域の見守りと買い物支援活動推進に関する協定」を締結。これに基づき、同社は4月7日から同市内で軽車両を利用した移動スーパーの運行を開始した。
同事業は日常の買い物に困難を感じている市民を支援することが目的。市は、市が委嘱した企業特化型生活支援コーディネーターが在籍する市内企業の板通(板橋信行社長)をコーディネーターとしてカスミと連携しながら、自治会からの希望調査による販売場所の選定、既存の商店に影響を及ぼさないなどを考慮に入れながら移動スーパーの運行準備を進めてきた。
移動スーパーが走るのは市内全域で運行日は月~金曜日。販売場所は1日当たり7~8カ所で計36カ所。販売はカスミ大泉店(群馬県)が担当する。車両には野菜や肉、魚、パン、菓子類などの食品や日用品など常時650品目ほどが搭載され、他に要望する品があれば次回以降に持ってくるシステムも取り入れている。カスミの移動スーパーは栃木、茨城、千葉、埼玉で運行しており、今回で77台目。同市内での運行は初。
運行開始日には足利市役所で関係者が出席し、協定書の取り交わしとテープカットなど出発セレモニーが行われた。早川尚秀市長は「移動スーパーが地域で自分らしい生活をおくれるまち、また、地域コミュニティ推進の一助となることを期待しています」とあいさつ。カスミの伊神里美執行役員は「会話のある移動スーパーにしていき、みなさまと一緒に発展するコミュニティに貢献していきたい」と抱負を語った。


