JR東日本は電気機関車を活用した臨時列車「EL両毛・ELあしかが」を2月23日、両毛線で運行した。足利駅発の「ELあしかが」では出発式のほか、同駅構内や駅前北口広場などで多くの関連イベントが行われ、鉄道ファンらでにぎわった。
観光の閑散期に需要を呼び起こそうと鉄道ファンに人気の高いEF64と同65の電気機関車に12系客車4両をつないで高崎―足利駅間を往復する臨時列車を企画。「織物で栄えた群馬と栃木をつなぐ両毛線に電気機関車を運行します」とPR。チケットはすぐに完売したといい、当日は約600人が乗車を楽しんだ。
ELあしかがの出発式は午後5時50分。カメラを構えた多くの鉄道ファンが集まる中、足利駅の岡崎真弓駅長は足利銘仙姿で、早川尚秀市長は白い駅長副姿で登場。出発の合図をかけると列車がゆっくりと動き出し、ファンらからは歓声が上がった。
岡崎駅長は「灯りと光のあるまち足利に合わせて夕方の出発としました。来年度も楽しんでいただけるようなイベントを実施したい」と話していた。合わせて「ELあしかが」のヘッドマークをデザインした足利デザイン・ビューティ専門学校の宮島麗奈さん(20)に感謝状と記念品が贈られた。
このほかフェスではあしもり隊による手作りランタンワークショップやJRと東武鉄道の鉄道グッズの販売、桐生市やみどり市など沿線自治体の名産品販売、キッチンカーの出店、子ども駅長制服を着ての記念撮影などが駅構内や北口駅前広場で行われ、人気を集めていた。
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