MELLOWS FUN FISHING vol.7 身近な釣り場の復活と地域活性化(後編)

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身近な釣り場の復活にむけて

さて、前回vol.6の「身近な釣り場の復活と地域活性化」の後編になります。

前編で述べたように、自然の場所で自由に釣りができない環境が今後も増加するのであれば、釣り専用の場所を作るしかない。
せっかく作るのであれば、ゼロからでなく今あるものを再利用して新しい価値を生み出したい。
そこに現代の環境に合った要素を盛り込めると、尚良し。

僕が思い描く全体像から、今回はより具体的な内容を書いていこうと思います。

溜め池の有効活用

足利、佐野の山沿いに限らず、全国各地に昔から大小様々な溜め池があります。
子供の頃釣りをした記憶があったり、きっと皆さんも「溜め池」と聞いて、お住まいの近所など思い浮かべる場所が、少なからずあるのではないでしょうか?

各地域に点在し、様々な魚が生息する池や沼

そういった溜め池は、基本的には田んぼへ水を引く農業用水目的の場所がほとんどかと思います。
しかし、現在では使われなくなり、周囲がうっそうと荒れ果てている池も少なくはないです。

昔は釣りができたが、何かしらのトラブルで釣り禁止になってしまったり。
そもそも足場が悪く、事故が起こる危険性があるから立入禁止になってしまったり。
元々溜め池には土地の所有者が居るので、仮に使っていない池だとしても万が一の事故が起きたら所有者に管理責任が問われてしまいます。

しかし、そういった溜め池は立地や規模感から見ても僕は身近な釣り場として活用するにはベストだと考えています。

「立入禁止」「釣り禁止」として放置しているよりは、少しでも有効活用して新たな価値創造・収益化ができたら理想的ではないでしょうか?

溜め池を活用した管理釣場化

そもそもの「危険な場所」「想定されるトラブル」を解消するためには、①足場整備(釣り桟橋設置など)、②駐車場・トイレ・ゴミ箱設置、③管理人の常駐、が最低限必要になってきます。

しかし、それを実現するには、それに見合った費用が発生します。
①〜③の環境整備の上で、溜め池の所有者個人では工事から運営は現実的でない。工事費用、人、維持費など。
逆に池は所有しておらず、工事費用は金額次第だが、運営管理できる一般企業や個人事業主はいるのではないか。地元漁業組合や釣り関係の企業、地元企業など。

使わない溜め池を提供する側と、釣り場として有効活用したい側のマッチングの実現。
更にそこに市や町を巻き込んで、工事費用などの補助が一部でも充てられれば、より現実味を帯びてくるのではないでしょうか。

「昔は色々な場所で釣りが楽しめたのに」、「あの◯◯池、よく釣れたのになぁ」
そんな想いが、もし再び現実として蘇ったら釣り人としてワクワクするものです。

釣り+「何か」で、更に広がる場所としての価値

さて、実際にそれが実現可能となった時、どんな形が広くから親しまれる釣り場になるでしょうか?
ここからは僕が思い描く理想を挙げていきます。

①溜め池+使われない田畑の活用
溜め池の周りには、必然的に田畑があります。
もし使われない田畑があるのであれば、そこを整地し、駐車場・トイレ・ゴミ箱設置や有効スペースとして活用できれば、現在の自然の釣り場で直面しているトラブルや問題の解決ができます。

②カフェ、キッチンカー、イベント開催
更に有効スペースとして場所が確保できるのであれば、釣りを絡めたイベント開催、キッチンカー、空き家を活用した古民家カフェなども人が集まる要素としてはありだと思います。

③行政をより巻き込めるのであれば
池の周囲を開拓し、キャンプやバーベキュー施設併設。ペットと楽しめるドッグラン、地元物産品販売など。
都内方面からも高速道路でアクセスも良く、インターも近くにある足利佐野周辺であれば、アウトドアアクティビティ施設として招致することも可能。

釣りとアウトドアとペットの融合で賑わう、福島県のエンゼルフォレスト白河高原

④更に理想を盛り込むのであれば
昨今の夏場の猛暑や雨の日を考慮すると、ゴルフの打ちっぱなし場のように、釣り座に屋根を付けた全天候型釣り場が実現できたら、初心者やライト層も楽しめると思います。

理想を膨らませるとキリが無いですが、まずは①の条件を満たした釣り場が、市内や両毛地域で1つ、2つと増えていったら良いなと考えております。

存続させるための条件とルール

まず最も重要なのは入漁料と資源確保です。
釣り場として管理維持していくには、見合った費用が必要になります。
前編でも述べた通り、養殖のニジマスなど膨大な魚の量を定期的に放流しようとすると、それなりの入漁料が必要になります。
理想はその池に生息している魚をそのまま活用。その池内で魚の数の維持や自然繁殖ができれば、放流の頻度も減らせて入漁料も抑えられ、結果手軽に釣りが楽しめる環境が作れたらベスト。
釣り堀ほど沢山釣れなくても良いので、安全に適度に釣れるのが身近な釣り場としてはちょうど良いのではないでしょうか。
そして極端に魚を傷めたり数を減らしてしまうような釣り方や、事故や釣り人同士のトラブルを防ぐためのルールは明確に決めて管理することが重要です。

釣りを通した地域活性化へ向けて

このコラムで述べた内容はあくまでほんの一部の案ですが、アイデアや様々な人を繋いでいけば実現可能なことだと思います。
使われていない小さな池が、釣り人に限らず巡り巡って最終的には地域に有益な場所として発展できたら素敵なことだなと考えております。

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この記事を書いた人

1985年生まれ 佐野市出身。10歳の時に友人に誘われた川釣りをきっかけに釣りにのめり込む。
少年時代から様々な釣りに親しみ、現在はルアーフィッシングをメインに展開。
「楽しい」釣りをモットーに日々水辺に足を運んでいます。
上州屋小山駅南店勤務。 
個人ブランド『MellowS』を立ち上げ、釣りを通したコミュニティ作りや、地域密着の釣りの魅力を発信中。

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