市役所・市民会館整備方針説明会 整備方針に納得の声、日赤の緊急車両への影響など課題について不安の声も

 11月28日、新市民会館及び市役所庁舎等の整備方針に関する市民説明会(仮称)が市民プラザ(あしかがフラワーパークプラザ)で行われた。同整備にあたっては、複合施設として競馬場跡地に整備する方針を決定している。決定事項に関して市民への周知を図ることを目的に、同説明会を11月25日にも行っており、28日の後も12月3日から17日までに5会場での開催が決まっている。
 当日は足利市長 早川尚秀氏、副市長 塚原達哉氏、足利市総合政策部 公共施設マネジメント課の担当職員が出席し説明にあたった。市民側は事前申し込み43人中、39人が出席。前回の出席者数と同人数であった。
 早川市長の挨拶の後、公共施設マネジメント課の担当職員より、1 市民会館前、2 市役所本庁舎等、3 早期整備の理由、4 整備方針決定プロセス 、5 跡地活用方針 の順に説明がされた。※説明会の内容については市から公開された動画で(下記URLより)確認を。
 説明の中で、同市の文化事業を牽引する重要施設が存在しない、耐震基準を満たしていない市役所本庁舎等、などの理由により早期整備が急務であると伝えられた。また、市民会館と市役所両施設の複合化については、「足利市公共設備等総合管理計画」に基づく検討と市議会からの提言書「複合化を検討する。」の内容を合わせ、利便性の向上やコスト縮減の面などから総合的に判断したと説明があった。
 説明の後、会場の市民12人から質問・意見などが述べられ、市担当者との質疑応答が行われた。
以下質疑応答の一部
Q 複合化にこだわり過ぎているのでは>A 工期の短縮(半分以下の工期)、コスト縮減(約22億円の削減)から判断した。
Q 日赤近く敷地では、緊急車両の運行に問題が出るのでは>A 最大限の配慮をし道路の整備も考える。病院に迷惑のかからない駐車スペースも考えている。
Q 耐震工事をしていない現市役所本庁舎をそのまま使い続けるのか>A 行政としてはその都度優先順位を検討してきたが、国からの支援制度も無く耐震工事に手をつけられない状態。なので一刻も早い整備の着工が必要。
Q まちなかの空洞化を心配している>A 今までの中心市街地は、これからも中心と考えている。人が集まる仕掛けを考えたい。
Q 交通手段を考えてほしい>A 公共交通の拠点として、日赤の場所を考えているので、バス路線などを検討する。
Q 複合化しても相乗効果は無いのでは>A 相乗効果よりも、削減できることの大きさを考えている。
Q 本当に市民の声を聞いているのか>A 市議会ではワークショップを開催するなどして市民の声を聞いてきた。
Q 何事も決定した後に話を出してほしくない>A 決定プロセスを毎回どこまで話をするかを苦慮している。公表のあり方は都度検討したい。
 この他、不安や課題点についての意見も出された。今後の同整備について検討結果の公表を待ちたい。

※(仮称)新市民会館及び市役所本庁舎等の整備方針に関する市民説明会にご参加いただけない方や、説明会の内容を改めて確認されたい方のために、説明内容を収めた動画を公開します。

新市民会館及び市役所庁舎の整備方針の決定に関する市民説明会の開催について
 

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