色彩散歩 ー Promenade In Color ー コレクション展 2023
会期:8月26日(土)~10月22日(日)
8月25日、足利市立美術館にて『色彩散歩』コレクション展の内覧会が開催され、足利市立美術館学芸員 篠原誠司さんによるギャラリートークが行われた。
本展は同美術館が所蔵する作品の中から、色彩について深い思いを持って制作した23名の作家による110点あまりの作品によって構成されている。「現代美術を先入観を持たず観てもらい、感じてもらう展示となっています。」と篠原さん。
展示は4つの作品群に分かれており、当日は学芸員のギャラリートークの合間に、作家本人が自らの作品について語る場面もあった。
『Ⅰ波動説ー沸き起こる色彩の生成』は加納光於氏の銅版画など版画30点を展示。『Ⅱ色彩の存立』では、中西夏之氏をはじめ8名の作家自身の意識を形として表現した作品が並ぶ。さらに色彩を使った様々な造形表現『Ⅲ象られる色彩』。最後にモノクロームの世界『Ⅳ闇と光をつらぬく色彩』へと展開する。



『Ⅱ色彩の存立』では、「海から受けるイメージをもとに自然界の光を表現しました。」と岡田真宏氏。「ラフスケッチに面白さを感じ、はじめに描いた線を消すことなく仕上げていきます。」と本田和博氏が、それぞれ自身の作品を解説。『Ⅳ闇と光をつらぬく色彩』では、菊地武彦氏が「子どものように自由に描いてみたいと垂直線を用いて、様々な素材は自然への憧れの表現しています。」と30年前の自身の作品を振り返った。
また、本展の会期中、シリーズ個展『色彩の手ざわり』が特別展示室にて開催される。さいとううらら氏、福山知佐子氏、落合京氏の3名による連続個展。トップに展示される、さいとううらら展「Dictionary~内なる響き~」は、3Dプリンターにより作成された辞書をかたどったオブジェなどを展示。視覚を超えた手に取ることのできる色彩表現となっている。




●関連プログラム ①8/27 14:00~16:00 浜田涼ワークショップ「色のパズルー生まれかわって何になる?」②9/2・10/1 14:00~15:00 学芸員によるギャラリートーク③9/24 14:00~15:00 学芸員による鑑賞ワークショップ