足利市昌平町の史跡足利学校で1月6日、恒例の新春書き初め会が開かれ、参加した市内の小・中学生18人が論語の言葉を題材として新しい年に気持ちを込めて真剣な表情で筆を運んでいた。
同学校の書き初め会は学校復原後、かやぶき屋根の建物「方丈」で1997年から行われており、今回で26回目。子どもたちに書き初めを通じ、1年の初めに改めて、友人や仲間、家族の大切さを感じてもらおうとの願いを込めている。題材も小学生が「なかま」「ともだち」「思いやり」、中学生が「恕と仁」「温故知新」で論語のことばなどを取り入れている。
同会には連続して参加している子どもも多く、毎年人気。同学校事務所によれば今回も受け付け初日の午前中で募集人数に達したそうで、「受け付け開始時間と同時に電話しました。お話中で焦りましたがなんとか無事に参加させることができました」と申し込む保護者も一苦労。
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当日は足利書道連盟の亀井言尉会長をはじめ、連盟役員がお手本を用意。子どもたちは直接指導を受けながら筆に墨を含ませ、書き初めに取り組んだ。
子どもたちは数枚書き上げた作品の中から「良く書けた」と思った2点を選んで足利学校の朱印を押してもらった。初参加の小学2年の児童は「楽しかった。また来たい」と笑顔。
子どもたちの作品は1月31日まで方丈内に展示されている。
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