6月29日足利市助戸公民館ホールにて、足利映像クラブ主催の「第14回 市民手作り映像祭」が開催された。午前・午後と2回の上映が行われ、約100人の来場者があった。
同クラブは、15年前行われた足利市生涯学習センターの映像編集講座終了後に結成された。その後同公民館のホールにて、市民が製作した映像作品を市民が集い楽しむ会が根付き、映像祭となった。
今回は、5分から18分の短編映像作品10本が上映された。曼珠沙華の美しく咲き誇る、日高市高麗神社を訪れ、1300年前の高句麗難民の歴史にも触れた『花と歴史の寸景~日高』(新華開朝一さん)。白鴎大学・地域メディア実践ゼミの「足利100年カルタ」制作・取材の様子。さらに同カルタをまとめた冊子完成に合わせて行われた、関係者の集いの様子を記録した『ゼミ生の足利100年カルタ完成!』(石川勝さん)。亡き父が語っていた戦時中の話を検証した『証言 足利B-29墜落 1945 夏』(堀浩さん)など、映像の持つ力が伝わる力作が揃っていた。『映像と時間』の作者・大谷一夫さんは「27年前生まれた初孫の記録映像ですが、改めて記録すること映像と時間の大切さを知りました。私も89歳になり、これからの時間も楽しもうと思います。」と語っていた。
同クラブ代表の石川勝さんは「最近は、誰でも手軽に動画を撮ることができるようになりました。しかし、スマートホンのような小さな画面で一人で観ることが多いようです。そのような中で、この映像祭のように、築130年の歴史ある建物で、皆さんと一緒に大きな画面で映像を楽しむことが、実に素晴らしいことだと思うのです。」と同映像祭の意義を話してくれた。
