小俣地区社会福祉協議会(藍場淳一会長)が主催する三世代交流おまた社協まつり2025が3月15日、小俣公民館、小俣小学校校庭などを会場に開かれた。今回は昨年秋に修復が完了した市指定文化財の「小俣の山車」が10年ぶりに校庭に引き出されて公開されたほか、多くのキッチンカーなどが並び、まつりを盛り上げた。
小俣の山車は江戸時代後期の作と推定されており、高さ3.22㍍、舞台間口7.6㍍、奥行き3.7㍍で栃木県内で最大級とされている。2014年、山車会館の落成記念で一般公開されたが、車輪の傷みなどにより、その後は保管状態が続いていた。昨年夏ごろから補助輪4輪を付けるなどの修復工事を行い、安定したかたちで会館から引き出せるようになり、山車保存委員会と小俣まつり実行委員会(新井辰男委員長)が社協まつりに協力する形で公開した。
校庭中央まで引き出したのは今回が初めてで、地区住民らは熱心に見学。また、山車を舞台に小俣町祭り囃子保存会や小俣八木節同好会による演奏やにしこども館、てんて鼓舞などによるパフォーマンスが行われ、修復完了を祝った。
社協まつりは2023年からともに支え合い、人にやさしいコミュニティーづくりを目的にさまざまな世代が交流できる機会をつくろうとスタート。今回は同公民館駐車場にキッチンカーを含めて15件ほどの飲食の店が並んだほか、館内ではけん玉遊び、皿回しなどの遊び体験、スタンプラリー、工作、赤ちゃんへの絵本のプレゼントなどたくさんの催しがあり、子どもから高齢者まで、訪れた人を楽しませていた。
