11月23日、旅行企画・実施会社の株式会社JR東日本びゅうツーリズム&セールス(本社 東京都墨田区、代表取締役社長 澤田博之)が、【両毛線】沿線のワインと食が楽しめる特別運行列車(211系)に乗車する旅行商品『テロワール211~両毛のワインと食をのせて~』を開催した。当日足利駅15時10分発の特別列車へは51名が乗車しワインと食を楽しんだ。
この特別列車のヘッドマークのデザインを担当したのが、栃木県立足利工業高等学校 産業デザイン科3年 阿部紗々さんである。東日本旅客鉄道株式会社の前橋統括チーム地域連携チームより、相談・依頼を受けた同校は、産業デザイン科3年生39人がアイデアを出し合い、生徒間で競いながらヘッドマークのデザインを制作した。審査で最終候補を5人に絞り、同社の社内協議の結果、阿部紗々さんのデザインが採用された。
同社 地域連携チームリーダーの小林朋子さんは選定理由を「全体的なバランスの良さと季節感のあるデザインが大変好評で『テロワール211』のイメージに合致していた」と同校に伝え、また他の4作品も今回の企画内で活用するという。
デザインを担当した阿部さんは、デザインについて「両毛線211系車両は、通勤・通学で普段から利用されており、見慣れた車両であっても、ヘッドマークを見てワインイベントの特別列車であることを認識し「あ、ワイン列車」と思ってもらえホッとしています。」とし、工夫した点や苦労した点については「イベントのメニューに合わせ、ワインの赤と白の両方が楽しめる表現にしました。また、秋らしく葡萄の葉を紅葉させたり、中央の211の文字をワインボトルとグラスのシルエットで表現し、緑色と橙色は211系車両の特徴を取り入れました。これらのアイデアは、39人のクラスメイトや先生に相談しながら思いついたり、出来たものです。皆で協力してよりより作品ができてよかったです。」と喜びを語っていた。
出発式で、JR足利駅駅長の中三川さんは「テロワールは、土地を指すフランス語で、両毛線沿線も豊かな土地を有しており、ここで育った食材を楽しむことのできる『テロワール211』は、自然の豊かさにかけたぴったり列車です。そのイメージにぴったりのヘッドマークを制作いただきありがとうございます。」と述べ「今後も愛着のある両毛線に育てていきたい」と結んだ。



