MENU
  • イベント情報
  • 週刊渡良瀬通信
  • 街トピ
  • 掲示板
  • 編集日記渡良瀬通信編集室から両毛地域であった出来事を発信しています。
  • 特集
  • テーブル上の季節
  • 渡良瀬滑走路
渡良瀬川沿い両毛地域のホッとする情報を発信しています。
minimu digital
minimu digital
  1. ホーム
  2. 私の一冊
  3. 私の一冊 | 今だから感じてほしい、戦争体験の一冊

私の一冊 | 今だから感じてほしい、戦争体験の一冊

2022 11/19
私の一冊
2022年11月21日
目次

漫画『ペリリュー ─楽園のゲルニカ─』全11巻(武田一義/白泉社 ヤングアニマルコミックス)

 1944年に熱帯の楽園・ペリリュー島での日本軍守備隊と米軍の戦闘を舞台に、兵士たちの日常を描いた作品で、戦争体験のない世代が増えるなか、本誌を読んで戦争の悲惨さを感じ取ってほしい。
 ペリリュー島は、日本から約3200㎞離れたところにあるパラオ諸島南西部の小島。太平洋戦争中、飛行場が整備されるなど日本軍の重要拠点のため、米軍は約4万人の兵力で上陸。約1万人の日本軍は必死の抵抗を2ヵ月余り続けたが、敗北に終わった。両軍合わせての死者は万を超えたと言われている。そして、日本軍の兵隊は、20歳代前半の若者が大半だった。
 平和な日常では見ることができない人間のありのままの姿や、極限状態のなかでの仲間同士の争い、兵士が故郷に帰還することを願っている家族など、米兵や島民の視点からも描いている。
 両軍兵士の死闘が繰り返されるなか、人間の感情や思いが狂い始めてくる性的マイノリティ(戦場では、こんなこともあったと思われること)についてもさりげなく描かれている。
 戦争体験を文章で語り継ぐものだと硬いイメージがあるが、本誌は漫画なので読み易さがあり読み続けるなかで、不思議にも戦争について考えさせられる、感じることが沢山ある。
 終息しないコロナ禍での戦いやロシアによるウクライナ侵攻、北朝鮮のミサイル発射などで、世界は不安だらけ。
 子供たちへの明るい未来に向けて、両親から聞いた戦争の話や、本で読んだ知識を後世に伝えていくことは、大切なアイテムと思う。
 本誌を通じて、戦争という卑劣な行為を後世に伝えていく、こんなことはあってはならない、今だからそんなきっかけにつながれば良いと願う。戦争を知っている、知らない全世代に読んでほしい一冊でもある。

読者投稿/タッチ

白泉社
https://www.hakusensha.co.jp/

私の一冊
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
  • 「めしクルーフクシ」使ったことある?
  • 東日印刷株式会社

この記事を書いた人

watarasebc

関連記事

  • 私の一冊 | 地球の歩き方日本 2023~2024年版
    2023年5月25日
  • 私の一冊 | 葉っぱのフレディ ―いのちの旅―
    2023年3月27日
  • 私の一冊 | ウディ・ガスリー・ストーリー
    2023年2月24日
  •  再読で行きついた味な一冊 『アフリカの日々』
    2022年9月20日
タグで検索
Bリーグ GUNMA CRANE THUNDERS JA足利 あしかがフラワーパークプラザ あしもり隊 きたごうモルッククラブ わたらせリバープラザ アシコタウン グルメ ココファーム コラム テーブル上の季節 ヒラメkids モルック レストラン 両毛ヤクルト販売 佐野市 信長の野望 俳優 史跡足利学校 塩見奈々江 大岩山多聞院最勝寺 太田市 女前Japan 宇都宮ブリッツェン 山姥切国広展 早川尚秀 栃木県 桐生市 福地祐介 群馬クレインサンダーズ 群馬県 若杉実 薬師寺 裏口音学 足利デザイン・ビューティ専門学校 足利ユネスコ協会 足利商工会議所 足利工業高校 足利市 足利市医師会付属准看護学校 足利市立美術館 足利市美術館 鑁阿寺 JA足利
過去の記事
  • ホーム
  • 運営会社
  • お問い合わせ

© minimu digital.

目次