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足利100年カルタ「ら」

「蘭と月」

歴史の町に、香りの窓

 今から10年前の、平成26年。鑁阿寺へ続く石畳通り沿いに、お香と線香の専門店が誕生した。足利学校に祀られている孔子が落ち込んでいた時に癒されたという「蘭」と、鑁阿寺の大日如来像の対となる「月」を合わせて、店名は「蘭と月」。歴史と文化の町で喜ばれる物は何かを考え、足利生まれの大竹麻実恵さん(当時41歳)が創業した。
 製品を作るのは、県の伝統工芸士でもあるベテラン薫香師(クンコウシ)の樋口喜巳さん。香りの調合を50年以上続けてきた熟練の技術と感性で、「愛犬も寝てしまう」「喘息持ちなのに、焚いてもむせない」と言われるほどだ。帰省のたびに必ず購入するリピート客もいるという。開業初期のオリジナル商品「足利の香り」や、鑁阿寺の住職が選んだ香りを使った「鑁阿寺の香り」など、地産地消にもこだわる。この「百年カルタ」の[ぬ]の回の主人公・沼尻了俊さんが勤める最勝寺でも、住職から依頼された特注パッケージの線香が参拝時に使われており、またお土産としても販売されている。

地産地消にこだわるお香

 お客さんが商品開発に参加できるのも、特色だ。去年販売を始めた「薫香師のこころみ品」は、一つのテーマで調合の加減だけ変えた3パターンの香りをお客さんに比べてもらい、最終的に1つの商品化を目指すという開発方法。「同じテーマに沿った違う香りを焚き比べできる機会はないのでワクワクした」「私の(思い)描いた梅とは少し違う感じ」「使っている素材や薫香師の思いも知りたい」など様々な声に耳を傾け、既にここから3種類の新商品が誕生した。

 そしてもう一つ、店と足利の町とを繋いでいるのが、「香りの窓」。以前、倉庫の壁だった部分を窓にしたことで、店内だけでなく、通りを歩く方々に自然と香りを楽しんでもらえている。香りに誘われ入店して来るお客さんもいて、興味を持ってもらえる大切な架け橋の一つとなっている。たまたま通りすがりの人が、お香という日本の文化に触れる〝初めの一歩〟を、この窓が後押ししているのだ。
 次は誰が、ここからお香文化への一歩を踏み出すのだろう?。

大谷石製の香皿を手に語る大竹さん

取材=塚田歩夢・岡結菜・森谷佳保
[白鴎大学地域メディア実践ゼミ]

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