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足利100年カルタ「ひ」

美人弁天

恩返しから まちおこしへ

 今から17年前の、平成18年。足利の本城厳島神社に、ある会社経営者がユニークな弁天像を寄進した。その名も、「美人弁天」。足利は織物の町で、洗礼された身だしなみの女性が多い〝美人の町〟と言われてきたことに由来する。
 ここでは全国唯一の「美人証明」を貰える。今どき女性の外見を売り物に? と思った男性記者が試しに社務所で申し込んでみると、「は〜い、じゃあここに名前書いて」…あれ、普通に紙を渡された。女性参拝者への応対と、何ら変わらない。取材中にも「男も発行できるの!?」と驚く男性参拝客がいたけれど、「老若男女誰でも証明ができる」とのこと。なんと、ペットの美人証明も!
 ここで証明している「美人」とは、心の美しさなのだそうだ。美人証明書は、皆の心にある優しい気持ちを具現化した「健康・長命・美」のシンボル。美しい心を持って輝く人生を、という思いが込められているのだ。

「美しい心で輝く人生を」

 寄進者の浅沼邦夫さん(浅沼経営センター会長)は、「わが社がやって来られたのは地域の方々のおかげ」と、恩返しでこの寄進を思い立った。以来、地域住民が作る「美人弁天まちおこしの会」が、お守りや御朱印、美人証明の発行を担っている。地域の高齢者が、参拝者へのもてなしを通じて元気になることも、会の目的の1つだ。 
 会の〝看板娘〟の1人・岩本差千代さん(87)がテレビ出演した時は、「見たよ!」と会いに来る人が続出。「ファンなんだよ」という声に照れながら、岩本さんは「美人証明を渡す時、私も若さや美しさを受け取っている」と言う

  「どこから来たの~?」「証明書発行する?」と看板娘たちに明るく声を掛けられた参拝客は、身の上話をし、「また来てね」という声に送られ嬉しそうに帰っていく。近くの観光スポットを尋ねられれば、定休日や営業時間まで一緒に調べる。これが町おこしなんだな。
 美人証明書は、毎月第一・第三日曜の開扉日以外は、「カー&サイクルタナカ」と「大麦工房ロア」の2店舗でも(無記名ながら)入手できる。あなたも心が美人なら、証明してもらいに行こう!

美人証明書を記者に渡す“看板娘”の岩本さん

取材=小林菜々子・室岡巧輝・橋本慎之介
[白鴎大学地域メディア実践ゼミ]

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