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足利100年カルタ「つ」

月星ソース

チンチン焼きそばの味

 今から70年余り前の昭和25年頃、足利の町なかに、「チンチン焼きそば」という屋台が現れた。チンチンチンと鈴を鳴らして屋台が来たよと知らせていたので、自然とそう呼ばれるようになったという。売られていたのは、足利名物となったポテト入り焼きそば。そしてその人気の味を支えていたのが、地元産の「月星ソース」だった。
 当時はおやつの時間に合わせ15時くらいに一つ5~10円で販売に来ており、屋台の前には子ども達が15~20人くらい並ぶこともあった。手に手に三角形に折った新聞紙を持っていて、それを容器代わりにして中に焼きそばを入れてもらって食べていた。

市民と127年、これからも

 屋台が消えた今でも、月星ソースで仕上げるポテト入り焼きそばは市内のあちこちの食堂で売られている。「まんぷく処たぬき」の店主、土谷朋広さん(47)は小学生の頃に食べていた「チンチン焼きそば」の味が忘れられず、あの味を求めて足利の焼きそば店を全部食べ歩いた。結論は…「無いなら自分で作っちゃおう!」こうして始めた店で試行錯誤の末、月星ソースを3種類ブレンドしたものが当時の味に最も近く、お客さんからも懐かしんでもらえている。

 私達も、市内の3店舗を食べ歩いてみた。「たぬき」と違って2種類の月星をブレンドしている店、月星に他社ソースをブレンドしている店、どこもそれぞれの美味しさで、「何回食べても飽きない!昨日食べたから…と思ってもついまた食べたくなってしまう」という土谷さんの言葉がよくわかった。

 明治28年、「ソースという物が日本に入ってきた」という情報を耳にした足利の蕎麦屋・長沼三四郎が、東京で知識を仕入れ店の厨房で製造したのが、月星ソースの始まりだった。最初は、カメに入れてリヤカーで量り売り。以来、市民に愛され売り上げを伸ばしたり経営難に陥ったりと、山あり谷ありの127年。コロナ禍の一昨年には、皆の寄付(クラウドファンディング)でピンチを脱したり、その余剰金でソースの自動販売機を作って話題を呼んだりした。次はこの町で、どんなソース物語が生まれるのだろう。

ソースの試行錯誤を語る土谷朋広さん(右)とお父さん

取材=牧野甘那・中村花菜・泉浦光
[白鴎大学地域メディア実践ゼミ]

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