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足利100年カルタ「も」

門前マルシェ

〝上質〟にこだわり抜いて

 今から6年前の、平成30年。足利学校前の石畳通りで、「足利学校 門前マルシェ」が始まった。第1回から約8千人が来場して以来、春と秋に開催を重ねている。
 並みのマルシェではない。コンセプトは〝上質なマルシェ〟。出店者のほとんどが、本気で選び抜かれた魅力ある市外の店で構成されている。足利市が市外からお客さんを呼び込むために企画し、東京などでマルシェを手がけてきた塩見和彦さん(63)にプロデュースを委託した。
 「普段では手に入らない物を」と、出店者のジャンルは多岐にわたる。ただ販売するのではなく、製作過程の背景を話す等、付加価値をつけるよう各店に要請。当日はディスプレイや販売方法を必ずチェックし、不完全なものは変えてもらう。お客さんがどう見るか・感じるかを追求し、「会場の雰囲気を一体化させることが大事」と塩見さんはこだわる。

足利ファンの増加を目指す

 出店者は、自店の売上だけを目的としない。関わりのなかった他店と情報交換してコラボ商品を出したりと、このマルシェが〝交流の場〟となって高め合うことで相乗効果を生み出している。
 最初は、市外のお店で構成されたマルシェに対し、なかなか〝わが町の行事〟という意識が持ちきれずにいた周辺のお店の人達。だが、「目的はマルシェの成功だけでなく、足利のファンになってもらうこと」という塩見イズムが段々伝わり、今や開催日には自分の店先でもお客を呼び込む等、共に盛り上げる空気になってきた。

 今年3月、第11回の会場を私達も訪ねた。「ここでしか出店しないお洒落な靴下屋があるの!」と話すご夫婦は、若い人が出店して活躍しているのが嬉しくて、お客としてお金を出したいと前回に続けてやって来た。「出店者との楽しい会話が魅力」と語るお客は多く、会場は沢山の笑顔が行き交う。
「新しいものにどんどん出会う場所となり、人を刺激していって意識を変えていくようなイベントを続けていきたい」と、もう3年後を考えている塩見さん。現在は、10月に開催される第12回に向けて動き出している。

「皆が楽しめるように」と、会場を見回る塩見さん(同)

取材=室岡巧輝・大橋爽乃・岡結菜・竹居あいみ
[白鴎大学地域メディア実践ゼミ]

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