MENU
  • イベント情報
  • 週刊渡良瀬通信
  • 街トピ
  • 掲示板
  • 編集日記渡良瀬通信編集室から両毛地域であった出来事を発信しています。
  • 特集
  • テーブル上の季節
  • 渡良瀬滑走路
渡良瀬川沿い両毛地域のホッとする情報を発信しています。
minimu digital
minimu digital
  1. ホーム
  2. 足利100年カルタ
  3. 足利100年カルタ「む」

足利100年カルタ「む」

「麦味噌」作り

日本唯一の二条大麦製

 今から20年前の平成16年。日本料理や美術品を扱う足利伊萬里グループの二代目社長・大竹加寿博さん(75)が、地元の二条大麦を使った味噌づくりへの挑戦を始めた。「〝足利は麦がすごい〟ということをもっと伝えたい」という、故郷への愛情がきっかけだった。
 昔から水稲の裏作として、大麦や小麦の栽培が盛んな足利市。栃木県の二条大麦の生産量は全国2位(昨年)で、湿気に弱い麦にとって生育に適した環境の足利でも、高品質の麦が多く作られている。
 しかし、味噌の開発は難航した。何百回も試作を重ねるが、忘れられぬ母の手作り味噌汁の味は再現できない。ここの大麦はすごいと大竹さんが力説しても、「作っている農家の人さえ『あ、そうなの』と盛り上がらない」空気だった。

終わらぬ「金」への挑戦

 それでも、大竹さんの情熱に心を打たれて、協力者は徐々に現れた。発酵食品専門家で菌に詳しい、渡辺杉夫さん。「いい仕込み、いい環境で育ててあげれば、いい物ができる」が信念の、味噌醸造技術師の神保隆さん。「社長のために死んだ気になってやってやるよ」と言ってくれた、県産業技術センターの食品技術研究員さん…。
 そうして4年の日々を費やして、ついに納得のいく味噌が完成! 日本で唯一の二条大麦味噌が誕生した。製造には時間もコストもかかったが、自分達の損得よりも、足利の麦を世の中に広めるための〝情熱を持った味噌〟なんだ、と大竹さんは胸を張る。
 「挑戦は苦しかったり相手にされなかったり、孤独の世界だったけど、それを超えていくと自分の満足感になった。それも経験だ」。

 記者も試食してみた。きゅうりにつけて食べると味がよく分かると大竹さんに教えられ、実践してみると…素朴で香ばしく、味わい深い! 添加物を使わず天然で作ることに、こだわっているそうだ。
 しかし、二条大麦味噌はまだまだ発展途上だという。商品パッケージの〝銀丸印〟という愛称には、「金ではなく、まだ銀。いつか金に」という思いが込められている。足利を熱く愛して「金」の味噌の開発を目指す大竹さんの挑戦は、まだまだ終わらない。

あしかがフラワーパークなどでも販売中。

取材=長嶋優太・竹居あいみ・大橋爽乃
[白鴎大学地域メディア実践ゼミ]

戻る
タグで検索
Bリーグ FMDAMONO GUNMA CRANE THUNDERS JA足利 あしかがフラワーパークプラザ あしもり隊 きたごうモルッククラブ わたらせリバープラザ アシコタウン グルメ ココファーム コラム テーブル上の季節 ヒラメkids マラソン モルック レストラン 両毛ヤクルト販売 佐野市 信長の野望 俳優 出初式 史跡足利学校 塩見奈々江 太田市 宇都宮ブリッツェン 山姥切国広展 早川尚秀 栃木県 桐生市 白鴎大学 福地祐介 群馬クレインサンダーズ 群馬県 若杉実 裏口音学 襟川陽一 足利デザイン・ビューティ専門学校 足利市 足利市教育委員会 足利市社会福祉協議会 足利市美術館 足利織姫神社 鑁阿寺 JA足利
過去の記事
  • ホーム
  • 運営会社
  • お問い合わせ

© minimu digital.