2020年9月号 日本にフィルムコミッションをつくった男

前澤哲爾
天国への階段を昇る

 まるで広大な花畑をイメージしたような祭壇。その中央に緋毛氈が敷かれた階段、真ん中にはカンヌ映画祭のレッドカーペットの上でポーズをとる前澤さんの遺影が、参列者を明るく迎えている。BGMは故人が長年愛して止まなかったレッドツエッペリンの代表曲『天国への階段』だ。

 館林市出身、足利高校卒で桐生の『わたらせフィルムコミッション』の設立にも影響を及ぼした前澤哲爾さんのお別れの会は無宗教で行われ、その強烈な個性に魅せられ影響を受けた人たちが、全国から参列した。

 『天国への階段』も自身がすべてをプロデュース。これまでの人生同様、彼を知るすべての人たちを納得させる「カッコイイ」旅立ちだった。

 多少の縁もあった小誌だ。前澤哲爾氏を偲びたい