一年の締めくくりに、息づく文化に触れて、温泉でひと息。
日本に現存する最古の和歌集が、7世紀後半から8世紀後半にかけて編まれたとされる万葉集。東国の民衆が詠んだ歌を集めた東歌に出てくる「上毛野安蘇山黒葛野」が、現在の葛生周辺と考えられています。 江戸時代から石灰の街として栄え、現在でも全国有数の生産地。街には地元で採掘された石灰の壁に描くフレスコ画が点在しています。 そのなかで、平成18年(2006年)の秋に制作がはじまったのが、佐野市葛生伝承館の西側外壁に描かれている作品。今年の制作は終了しましたが春と秋に少しずつ描き足して、約20年かけて完成させる予定です。すぐ近くの佐野市立吉澤記念美術館では特別企画展を開催中で、ここにもフレスコ画があります。時間をつくって出かけてみませんか。